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介護

ケアマネ鈴木康修の介護最前線!

第七回 「介護保険改正」について 2009.03.31
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 「ケアマネ鈴木康修の介護最前線!」とは

今回のテーマは「介護保険改正」についてです。

介護保険制度は3年に一度改正されます。
2000年4月にスタートし、2003年、2006年そして今回の2009年改正になります。

今までの改正はサービスを抑制するような方向で行われました。
例えば、ヘルパーに買い物や掃除を頼む場合、独り暮らしや高齢者のみの世帯等利用する際の条件が追加されたのです。
行政は、「例外規定があるので誰でもが使えない制度ではない」としていますが使いにくいことは確かです。

「制度あってサービスなし」

なんていうことも、実際のお年寄りから聞いています。
私もケアマネジャーとして、力不足を感じる場面も多くあります。

施設や事業所の収入の元となる「介護報酬」も、改正のたびに低く設定され、その結果スタッフの給料も他業界と比べて著しく低いものになってしまいました。施設等の廃止や企業の倒産も少なくありません。
この悪循環で、不正を行う事業所が「指定取り消し」などの行政処分を受ける事も多く見られます。
2007年度はこうした不正により、事業所に求めた返還額が約19億円もありました。
2000年からの累計では約80億円と非常に高額になり、その内約33億円が未返還とのことです。
この数値は「指定取り消し」に限ったもので、「業務停止」等も含めるとさらに増えることは必至です。

思えば1990年以降、バブルが崩壊して福祉業界にたくさんの人が流れてきましたが
(私もその一人です)
その多くの人が低賃金により福祉業界を去っていったものです。
通常「寿退社」というと女性社員のことを言いますが、この業界では男性が低賃金のため家族を養えずにやめていかれるためそう呼ばれています。そのくらい現場ではギリギリの所で仕事をしているのです。

施設での夜勤は夕方5時ごろから翌朝9時ごろまで16時間程度の労働になります。
その間、オムツ交換やナースコールでの緊急対応で余裕はありません。
認知症の方の対応も根気が要ります。十分に仮眠が取れない状況で1ヶ月に4~6回程度の夜勤をこなしながら給料は月額20万円程度。
年を重ねるごとに給料が上がればよいのですが、ベースアップも年に数千円であまり
見込めません。

そうした現状が認められはじめ、ようやく厚生労働省は2009年4月改正に、「介護報
酬」を3%増やすことに決定しました。人材不足の解消に考えたのですね。

「福祉は人なり」

と言います。製造業や小売業と違い、福祉はサービスそのものが問われます。
そのサービスの担い手である従事者が、低賃金や重労働等不安定な状況でいる場合
サービスの質が低下する恐れがあります。人材不足によりサービスそのものが提供で
きないかもしれません。

介護報酬アップは多くの現場で歓迎されてはいます。
しかし、「報酬がまだまだ足りない!」という現場の悲鳴は変わりません。
また、40歳以上の方などが負担する介護保険料も概ね上がる見通しです。(自治体に
よって差があります)
介護が必要な方、介護を仕事としている方など、全てにおいてよりよい改正になるよう切に願います。

誰もが負担なく、環境を整えることが難しいのであれば、せめて負担に応じて充実したサービスを受けることができる、また、従事者が安心して生活ができるよう、環境整備改善に私も現場から声を上げていきたいと思います。

「ケアマネ鈴木康修の介護最前線!」とは


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