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中村憲昭の誰にでもわかる介護読本 第1話 2007.03.07
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介護保険の見直しと有料老人ホーム

 

 が介護の世界に足を踏み入れてから、かれこれ20年が過ぎようとしています。といっても、自ら志したわけではなく、勤務先の会社が新規事業の一環としてチャレンジした異業種の一つに、有料老人ホームがあり、私はその創業メンバーの一人として指名され、マンション企画販売の現場から、まったく畑違いの職場に身を投じたのです。
 

 れでも、人生の師として敬愛する当時の担当常務(後の社長)が陣頭指揮し、気心の知れた仲間が魁(さきがけ)として汗を流している職場でしたので、些程の違和感はありませんでした。もともと私の身の回りには、もの心ついた頃から、父方母方両方のおばあちゃんがそばにいて、四人兄弟、犬、猫、カナリア、十姉妹などの小鳥を欠かしたことのない大家族でした。50名程度の、80歳を超えるご高齢者と生活を共にする有料老人ホームの仕事は、子供の頃の大家族の延長に思え、私にとっては身の丈に合った天職となったのです。
 

 料老人ホームは、正真正銘のサービス業です。ホテルの使命であるホスピタリティの精神のもと、安全と安心の介護サービスを提供し、いつでも往診してくれるお医者さんがそばにいます。
 

 もなくても安心、何かあっても安心なのが有料老人ホームの真骨頂です。これについて、利用者の立場から書かれているのが『母のいる場所 シルバーヴィラ向山物語』(久田恵著。文芸春秋。二〇〇一年10月15日第一刷発行。)であり、有料老人ホームを経営する立場から書かれたのが『「終のすみか」は有料老人ホーム』(滝上宗次郎著。講談社。一九九八年12月1日第一刷発行。)です。二冊ともに、良質の有料老人ホームのあり方を、実態に即して分かりやすく披露しています。二〇〇〇年4月に介護保険法が施行されて以来、異業種からの参入ラッシュが続き、有料老人ホーム市場は玉石混交の時代に迷い込んでいます。豪華な外観、目を見張るようなきらびやかなロビー、にこやかに迎えるフロントレディなど高級感を売り物にするものもあれば、旧社員寮、独身寮をリニューアルしただけの低価格、低料金を売り物にする有料老人ホームもあり、本来私たちが私たちの親や親戚のおじさん、おばさんが入居する際に最も気になる介護サービスの中身が見えにくいのが実情です。実際に見学する前の予備知識として、この二冊に目を通しておかれることをお勧めします。ただいま満室ではありますが、久田恵さんが絶讃する「シルバーヴィラ向山」を見学してみるのもいいでしょう。
 

 今は、来年改正施行予定の介護保険法の見直し論議が盛んですが、その中で気になることの一つが、介護予防制度の導入です。これは厚生労働省が今回の改正の目玉として打ち出したもので、現在要介護認定者の50%を占めている要支援と要介護1の高齢者の介護サービスの利用を抑制し、介護保険財政の圧迫を回避することが狙いです。予防給付と介護給付を分けて、軽度認定者には筋力トレーニングや口腔ケア、栄養指導などのサービスが主体となり、現在利用しているヘルパーによる家事援助や福祉用具貸与などのサービスを使えなくしようというものです。在宅での介護は、ケアマネジャーと連携して、その人に最も適したサービスを選択して利用する工夫が必要になりそうです。現在、介護福祉施設(特別養護老人ホーム)の入所待機者が全国に33万人もおられます。要介護者の施設のニーズには根強いものがあります。世界一の長寿国、世界一の高齢社会日本。介護する側もされる側も、頑張りすぎないことが大切です。介護は、世間体や見栄で、意地を張ってするものではありません。疲れたときは、ちょっとひと休み。何時入れるか見当もつかない特養の空き待ちをして疲れきってしまっては元も子もありません。
 

 んな時こそ、有料老人ホームの利用を検討しては如何でしょうか。有料老人ホームはホテル型、賃貸マンション型、都心型、郊外型、リゾート型と様々なタイプのものが市場に供給されています。良心的なところであれば、いつでも見学や体験入居を受け付けてくれる筈です。料金的にも、介護保険給付額プラスアルファで利用できるものから、高級シティホテル、高級賃貸マンションと見まごうものまで千差万別です。生活支援付高齢者専用住宅もあります。先ずは、インターネットでお目当ての施設のホームページを検索してみましょう。いまどき、ホームページを公開していない施設など論外です。自宅のそば、足回りの良いところ、手厚いサービスの行き届いたところ。その気になって探せば、きっと良い施設にめぐり合う筈です。

 

■ 中村憲昭氏プロフィール
北海道生まれ。日本を代表する有料老人ホーム運営企業、株式会社太平洋シルバーサービス取締役として活躍後、独立。2000年に株式会社福祉民活ネット総研を設立、代表取締役社長に就任。有料老人ホームの専門コンサルタントとして執筆・講演など全国で活躍。東京都サービス評価制度検討委員会、中野区介護認定審査会委員等を歴任。

株式会社福祉民活総研


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