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TVでも人気のスーパードクター 順天堂大学医学部教授 小林弘幸先生の健康講座

【第2回】副交感神経を高める「食事」の話 2015.07.13
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【TVでも人気のスーパードクター 順天堂大学医学部教授 小林弘幸先生の健康講座】一覧はこちら

 前回、自律神経(交感神経・副交感神経)を整える為に、加齢やストレスで下がる「副交感神経」を高めることが大切だと説明しました。その方法の1つが「食事」です。

 朝は副交感神経が低くなりがちなので、朝食を摂ることは副交感神経を高める為にとても大切です。朝、副交感神経をきちんと上げておくことが一日の質を決めるといっても過言ではありません。きちんと食べることで腸に刺激を与え、副交感神経の働きを高めることができます。また、細胞に組み込まれている時計遺伝子を正常に機能させる為に、毎朝同じ時間に食べるのが理想です。さらに、これまで朝は少量でも口にすることが大切だとされてきましたが、最近の研究ではある程度の量も必要だと分かってきました。

 一方、夕食は就寝する3時間前に済ますことが大切です。理由は睡眠と関係しています。食後は一時的に交感神経が高くなるので、心身が「興奮」状態になり眠れません。副交感神経が優位に働き、心身が「リラックス」した状態に戻るまで3時間かかるのです。良い睡眠をとり自律神経のバランスを崩さない為に、夕食の時間に注意してください。

 自律神経の日内変動を頭に入れ、食事をするとなお良いです。起床時に交感神経が優位に働き、昼頃に交感神経と副交感神経が安定しはじめ、夕方頃から副交感神経がやや上がってきます。リラックスして生活している人はスムーズに変動していくのですが、いつもストレスを抱えている人は交感神経が優位になりがちです。こうした人は食事の時間帯や量にも気を配り、副交感神経を高める食生活を心がけましょう。

 食事の話しをもうひとつ。お昼を食べた後に眠くなる人がいます。理由は「食べ過ぎ」か「早食い」のどちらかです。食べすぎると、血流は脳ではなく、消化管に行きます。脳に血流が行かなければ充分な栄養と酵素が行き渡らず、脳の働きは鈍くなります。また、早く食べると交感神経が跳ね上がり、代償的に副交感神経も上がります。この上がり方が極端すぎると眠気となってあらわれるのです。眠くならないためには、食前に300~500CCの水を飲み、適量をゆっくり食べることをお勧めします。

 自律神経のバランスを整えたい方は、毎日の食事から見直してみませんか。

  

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■小林弘幸(こばやし・ひろゆき)

順天堂大学医学部病院管理学・総合診療科教授。日本体育協会公認スポーツドクター。87年、順天堂大学卒。92年、順天堂大学院医学研究科(小児外科)博士課程を修了。自律神経バランスの重要性に着目し、便秘外来を開設。主な著書『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』(サンマーク出版刊)、『聞くだけで自律神経が整うCDブック』(アスコム刊)など。


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