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TVでも人気のスーパードクター 順天堂大学医学部教授 小林弘幸先生の健康講座

【第17回】掃除を習慣化し、もっと健康に 2015.07.13
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【TVでも人気のスーパードクター 順天堂大学医学部教授 小林弘幸先生の健康講座】一覧はこちら

 早いもので師走を迎えました。日に日に慌ただしくなってきましたし、朝の冷え込みも増してきました。体調を崩さないように気を付けてください。心も体も気持ちよく新年を迎えたいところですが、その前に片づけなければいけないのが「大掃除」です。

 きれいで整理整頓された部屋で過ごすことは、健康に良い影響を与えます。片付いた空間に身を置いているだけで、自律神経のバランスが整えられるのです。よく風水の本で運気を上げるために部屋の掃除を推奨していますし、ビジネス本では仕事の効率アップさせるためにデスク周りの整理整頓の大切さを説明しています。これらは医学的な見地からも、なかなか的を射ていると言えます。

 「人間はみだれるもの」。自律神経を研究していると、いつもそう感じます。現代は誰もが忙しく、ストレスを抱えているため仕方ありません。実は掃除もこれと同じ。片づけても、すぐに散らかってしまいます。だから、始めから「部屋は汚れていくもの」と考え、きちんと計画を立てて掃除することが大切です。たとえば、月曜日の昼に玄関を清掃し、水曜日の午前中にはリビングを片づけるなど、習慣にして地道に取り組むほかありません。

 しかし、あまりに手間や労力がかかると長続きしません。少しでも負担を減らすため、できる限り不要な物は捨ててしまいましょう。クローゼットに眠っている数年前によく着た洋服、書棚でホコリをかぶっている習い事で使った教材。おそらく、古くなった洋服に袖を通すことも、本を引っ張り出して勉強し直す機会もないはずです。

 それに高齢になって体力が衰えると掃除がはかどりません。少しでも若いうちに必要かどうか見切りをつけるのが肝心。掃除の本質は、必要な物と不要な物を分別すること。今の自分、そして将来の自分に必要な物かどうかを見極めることは人生設計そのものです。

 今年の大掃除はこれからの自分を思い描き、思い切って溜まった汚れと不用品と決別しませんか。自宅と気持ちをすっきりさせ、ぜひ清々しい心で新年を迎えてください。

 

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■小林弘幸(こばやし・ひろゆき)

順天堂大学医学部病院管理学・総合診療科教授。日本体育協会公認スポーツドクター。87年、順天堂大学卒。92年、順天堂大学院医学研究科(小児外科)博士課程を修了。自律神経バランスの重要性に着目し、便秘外来を開設。主な著書『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』(サンマーク出版刊)、『聞くだけで自律神経が整うCDブック』(アスコム刊)など。


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