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加藤ゐくこ先生の薬膳料理

~連載8~ 2012.01.12
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あけましておめでとうございます。本年が皆様にとりまして、良い一年となりますよう祈念いたします。本年も何卒、よろしくお願い申し上げます。

 

●2012年新年に思う・・・鎮魂から復興へ

本年の干支は「辰、龍、竜、ドラゴン」であり、聞くところによりますと、十二支では唯一架空の動物だとか・・・しかしながら、身を立て天に昇るところから「立つ」または「立ち昇る」など、上昇の機運を表す誠に運気の強い成長や発展へのイメージがあります。人間の幸不幸は「運を天に任せる」と言った楽観的、大局的な思考も大切かもしれませんが、努力や忍耐の末に獲得する発展や成長こそ、真の成功への鍵となるはずです。
 
昨年の3.11東日本大震災から9か月、死者数は宮城の9506人、岩手4666人、福島1605人など合わせて15843人、行方不明者3469人、避難者は一部報道では71565人とされていますが、実は33万人以上とされています。(2011年12月22日現在)また、震災で両親を亡くした震災孤児は200人以上とされています。心からの鎮魂を願い、亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。現地の復興は、良いところでは80 ~50%とされていますが、全く手つかずの状態もあるようで、現地から離れた私たちにできることはなにか・・・2012年、辰年の上昇の運気にただ、甘え、楽観的にかまえていることが復興の解決、援助にはなりませんので、復興に向けて精進していきたいと考えます。

 

●菜食のこと
東日本大震災と福島原発の事故で日本は世界中からの注目の対象となりました。
これまでの日本は物質文明を謳歌し、世界の発展途上国の人々の暮らしなどに思いをはせることなどなかったはず・・・現在の地球人口70億人のうち、8億3000万人が栄養不足、そのうち7億9100万人が発展途上国に、そのうち5人に一人が飢餓状態と伝えられています。そして現在も世界中で貧困と飢餓の中で戦争が起きているのです。
 
日本は狭い国土ながら四方を海に囲まれ、豊富な水産資源に恵まれ温暖な気候で米、雑穀、野菜の種類も多く、四季折々の果物、木の実など変化に富んだ、たくさんの種類の食物に恵まれています。もともと米を主食とする農耕文化、米、野菜、海産物で数千年生きてきた遺伝子が、戦後急激な肉食が入ってきた60数年で、高脂肪、高カロリーの動物性の脂肪に対応できず、糖尿病、心臓血管系の生活習慣病が多くなりました。
 
ここで世界の食糧事情に目を向けてみましょう。現在世界人口70億人の14%が栄養失調です。本来、人は「身土不二:しんどふじ」で、住んでいる地域に季節ごとにとれる穀物や野菜、海産物などの食物をとるのが健康に生きる大前提です。(人の第一の消化器官である歯の形からして肉食は10%以下、90%は穀物菜食とされています)
家畜を飼育、魚を養殖、熱帯雨林を切り倒し家畜を放牧した故に、悪化した環境問題が現在の地球全体の緊急事態でもあります。肉食か?菜食か?・・・は世界平和を論じるのと同じ価値のある議論なのです。例えば肉1キロを作るのに16キロの穀物と大豆を、卵1個に7倍の穀物が必要であり、動物性タンパク質を得る効率からすると一人分の肉食は20人分の菜食者を賄うことができることになります。肉食は、家畜用飼料として大量の穀物と広大な農地が必要であり、世界平和の観点からも非効率的な食パターンなのですね・・・この他、飼料に投入される化学物質、飼育に費やされる電気エネルギーなど環境問題から健康問題にまで広範囲に議論を巻き起こしています。
 
こんな言葉がありますよ・・・「野菜を食べると優しくなり、肉を食べるとにくらしくなる」と。まあ、多分に比喩的ではありますが、野生動物の世界を思い起こしていただければ、納得できるのでは?そして、生き物のエネルギーの在り様にも繋がります。
現代の若者の「草食系男子」の優しさ(いいのか、悪いのか、よくわからん!)、肉食系女子(家庭不和の素になりそうでは?)の元気すぎる危険なエネルギー・・・
 
まあ、新年早々の菜食か、肉食かの議論は少々重いので、この続きは、またの機会にいたしましょう。精進、精進・・・精進すると頭脳も冴えてきますし、精神的にもピュアになれます。
 
●薬膳的お正月:屠蘇散:とそさん・・・・・

 

 

昔から、悪鬼を払う薬酒としてお正月にはなくてはならないものでした。もとは、中国の名医・華陀(カダ)が、患者さんの風邪のお見舞いとしてお正月に届けたのが始まりと言われます。薬膳が注目されている今、静かな復活のブームをみせています。では、その生薬をご紹介。
 
桂皮・けいひ・・・胃を丈夫にして皮膚を強くする
白朮・びゃくじゅつ・・・胃を健やかにする
桔梗・ききょう・・・喉のいたみ、咳、去痰に良い
防風・ぼうふう・・・風邪を防ぐ
山椒・さんしょ・・・健胃、利尿によい
陳皮・ちんぴ・・・体を暖め、咳をしずめる
赤小豆・せきしょうず・・・心臓、腎臓のむくみによい

 

七つの薬効がお酒のなかに溶けこんでいますのでこれをいただけば一年、無病息災でいられるとされています。 

 

《作り方》
屠蘇散用の漆器に三角の袋に入った屠蘇散を入れ、清酒か味醂を注ぎ入れて一晩おきます。通常は暮れの30日に作り元旦にいただきます。漆器がなければ、お茶渋のしみていないきれいな急須を使用しても良いので、お気軽にこのお正月の薬用酒をお楽しみ下さい。戴き方は、おせち料理を戴く前に、年の若い人から順にお杯を回して 共に新年を祝うのが習わしとされています。   車社会の現代では、ドライバーさんを決めて、お気の毒ですがご遠慮頂くしかありませんが、屠蘇散の薬剤を熱い湯でお茶として飲むのも有効ですので、こちらもお試しください。
 
●お雑煮・・・・・・

 

お雑煮は一年の無事を祈りお正月に食べる伝統的な日本料理で、日本各地でお雑煮を食べる風習があります。餅の形やだし、具の種類にいたるまで、地方や家庭ごとに千差万別です。「雑煮」の語源は「煮雑〔にまぜ〕」で、いろいろな具材を煮合わせたことからきています。

新年の豊作や家内安全の願いを込めてお雑煮にはお餅がつきものです。お餅は昔から日本人にとってお祝い事や特別の日に食べる「ハレ」の食べ物でした。なので、新年を迎えるにあたり、お餅をついて他の産物とともに歳神様にお供えをし、元日にそのお供えをお下がりとして頂くのがお雑煮の起源とか・・・。お雑煮をいただく際には、旧年の収穫や無事に感謝し、新年の豊作や家内安全を祈ります。正月三が日の祝い膳には欠くことのできないお料理です。

 

薬膳雑煮:百合根入り白味噌仕立ての雑煮

 

《材  料》5人分
百合根 中2個(約250g)
人参(太いもの)50g          

A 出し汁(昆布)5C 酒 小1/2
B  白味噌 30g,塩少々 丸餅 5個(焼いて熱湯に浸す)
C 水菜 1株(1.5cmに切る) 柚子 小1個(皮の千切り)

 

《作り方》
①百合を冷水でオガクズをきれいに洗い、鱗片を壊さないようにはがしてキズや汚れを ナイフで削り取り、熱湯で茹でておきます。

②人参は5ミリ厚さの輪切りにして、梅花型で抜き、塩を少々ふり、少量の水と共に鍋に入れ、柔らかく蒸し煮にしておきます。

③Aを合わせた中に①を入れ、中火で沸騰したらBを溶き入れ、味を確認して火を止めます。

④お雑煮椀に餅を入れ熱く沸かした③を加えて人参を載せてからCを散らしてすすめます。
 

●12月頃から市場に出回る百合根ですが、もし、入手できなければ、生薬の百合(び

   ゃくごう)を一晩水に浸して戻し、柔らかく茹でてから使用。
●百合根について:ユリ科ユリ属植物の根の鱗片;補益薬 

 

性・味  →甘、微苦、平   

帰・経→心、肺

効能と適 応→潤肺止咳、清心安神

 

●清心安神;熱病後期の余熱未清で、動悸、不眠、多夢など心身不寧を呈するときに

   知母、生地黄などと用いる。

 

・効能;「金匱要略」には、熱病の予後に精神不安になるものを百合病と名づけ、その 

  治療方剤の主薬を百合としている。

 

加藤先生

監修/加藤ゐくこ先生
国際中医薬膳指導師
★ Family62★、ベジフル中医薬膳塾主宰。
身近で自然な食材を使った、日本人にあう家庭薬膳料理を提案。
加藤先生のホームページ
 http://www.geocities.jp/sansho08/index.html 
 

 

 

 

 

 

加藤先生本
加藤ゐくこの「ベジタ薬膳」
まどか出版 定価1,260円
e-mail:sansho@seaple.ne.jp
tel・fax 047-472-1014まで

 


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