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芸能人インタビュー

川中美幸/人を笑顔にするのが歌の力。いつの時代も人が生きていくためには欠かせないものです 2009.09.24
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艶やかな着物姿でしっとりと歌い上げたと思えば、持ち前の明るい笑顔でその場を一瞬で盛り上げる。演歌歌手として、エンターテイナーとして一線で活躍しつづける川中美幸さん。音楽との出会い、多大な影響を受けた母、期待の舞台「幸せの行方」についてお聞きしました。

 

蓄音機から流れる歌。音楽の虜になり、歌手を志したひとりの少女


 
 高度成長期を迎えた昭和30年代—歌謡曲は戦争の傷跡から這い上がろうとする人々を勇気づけました。当時、大阪で小売商を営んでいた川中さんの実家には、仕事柄いつも音楽が流れていました。蓄音機から三波晴夫さんの「チャンチキおけさ」が聞こえてくると、物心つかない年頃の川中さんには不思議に思うことがありました。「この歌が流れると、なぜ皆が幸せな顔になるのだろう」


 次第に川中さんは音楽が持つ力に魅了されていきます。そして、小学校3年生で初めて見た舞台がその後の人生を決定づけました。


 「母に連れられて美空ひばりさんの舞台を見に行きました。舞台を所狭しと踊るひばりさんのパワーに圧倒され、観客を魅了する素晴らしい歌の虜になりました。人を笑顔にする、こんな素敵な仕事は他にない。私が歩むべき道はこれだと思いました」


 のど自慢大会優勝という実績が認められて中学卒業後の17歳で歌手デビュー。何もかもが順調に運んでいるように思えましたが、プロの壁が大きく立ちはだかりました。


 「2年間、頑張ったのですが上手く行かず…。19歳で歌手の道を諦め、大阪へ戻ることになりました。最初はどんな顔をして母に会えばよいか分かりませんでした。すると、実家に戻った私に母はこう言ったのです。『歌だけが人生じゃない。健康な体さえあれば大丈夫。あなたは何をやっても大成する人だ』って。本当にありがたい言葉でした。同時に『なんとかして母に恩返しがしたい』という気持ちが強くなりました」
 
母から学んだこと。苦しみや辛さは自分が成長するチャンス


 
 恩師である作詞家・もず唱平さんの後押しもあり、21歳で再デビューすることとなります。24歳の時にリリースした「ふたり酒」が大ヒット。以来、女性演歌歌手として不動の地位を築き上げていきます。生活者の心情を綴った歌には定評があり、明るく気取らないキャラクターも重なって庶民派演歌歌手と評されます。


 「母からは芸能以外の社会でも生きていける人間でなければならない、といつも言われてきました。生活者の気持ちがなければ、多くの方の心に響く歌は歌えませんから」


 デビューして32年。多くの方に支えられてきたと振り返ります。なかでも、今年83歳を迎えた母・久子さんから大きな影響を受けたと話します。


 「以前、毎年のように出場していた紅白歌合戦に落選した年がありました。私はすぐに母が悲しむ顔が思い浮かびました。『お母さん、今年は紅白ダメだったんだ』って切り出したら、母の第一声が『良かった〜、あんたが厄逃れできて。体にもしものことがあったらそれの方が嫌や』だったんですよ。私が厄年だったのもあったのですが『この人のポジティブな発想はすごいな』と改めて感心しました。それからは苦しいことや辛いことがあったときは、自分が大きくなれるチャンスだと思えるようになりました」
 
10月から始まる新舞台。主人公・珠世にハマリ役の予感
 
 川中さんのもうひとつの魅力が発揮されるのが芝居。女性演歌歌手としてトップクラスの座長公演実績を誇ります。座長として舞台へ臨む際、心がけていることがあります。


 「ある酒造りの杜氏さんにどういう方が美味しいお酒を作るんですかと尋ねたら、『周囲と調和がとれる人』だと仰っていました。これは舞台にも通じることなんですよ。座長に必要なのは気配りと目配り。共演者とよりよい関係を作ることが大切です。一体感がなければ、決してよい作品は作れません」


 舞台ではこれまで京都・寺田屋の女将「お登勢」や「出雲の阿国」などを見事にこなし、かつて演技を見た森繁久彌さんに「歌手をやめて女優一本でやったらどうだろう」と言わせたほど。


 10月には明治座で「幸せの行方〜お鳥見女房」の公開が控えています。お鳥見役(将軍家の鷹狩りを手助けする役目)を務める矢島久右衛(長門裕之)には、もうひとつの顔がありました。それは幕府の密偵。川中さんはその妻・矢島珠世を演じ、突如現れる子連れの浪人、仇を探す娘など、次々に巻き起こる騒動を持ち前の明るさと機転で乗り越えて行きます。


 「台本を読んで感じたのは、間違いなく珠世は私のハマリ役になるということ。珠世はとびきり明るく、そして海のような広い心を持った女性です。私が広い心かどうかは定かではありませんけど(笑)。本当に魅力的な女性を演じることができ、楽しみで仕方ありません。涙あり、笑いあり、心温まる江戸時代のホームドラマをお楽しみ下さい」


 人生を歌と共に歩んできた川中さん。歌に魅了され、歌で人を笑顔にすると誓った子供の頃の気持ちは強くなるばかりです。


 「歌は体に流れる血と同じ。いつの時代も人が生きていくために、なくてはならないものです。良いことも悪いことも含め、私は様々な経験をし、人生で大切なものを学んできました。歌を通し、そのメッセージを届けていきたい。そして聞いていただいた方がご自分の人生と重ね合わせ、感じ取っていただけるものがあれば歌い手冥利に尽きますね」
 

プロフィール

歌手/川中 美幸
かわなか・みゆき 1955年大阪府生まれ。1977年に「川中美幸」の芸名でデビューし、「ふたり酒」('80)、「二輪草」('98)は100万枚以上を売り上げる。以来、数多くのヒット曲を発売し、日本有線大賞などを受賞。舞台でも活躍し、座長公演も多数。テレビ、ラジオ、舞台を中心に活躍。


郡上夢うた


アルバム「艶冶」からシングルカット。全国三大民謡の郡上踊り「かわさき」をモチーフに、切ない女心をしっとりと綴る。情緒と風情を感じさせる最新シングル。定価1,200円(税込)発売:テイチクエンタテインメントTECA-12200・TESA-12200
 
幸せの行方
   お鳥見女房

 

 

明治座(東京都中央区)
 10/3(土)〜10/29(木)
■原作:諸田玲子 ■脚本・演出:金子良次 ■出演:川中美幸、長門裕之、山崎銀之丞、三原じゅん子ほか ■料金(税込):A席12,000円、B席5,000円
※第2部はオンステージ「人・うた・心」 
【問】明治座チケットセンター
TEL.03-3660-3900

 

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