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芸能人インタビュー

小倉久寛さんがお正月の明治座で欽ちゃんと共演!劇場を笑いと涙で包み込む! 2010.12.06
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◆小倉久寛さん特別インタビュー

 

 

登場した瞬間に全て伝わる。説明のいらない、

雰囲気のある役者になりたいですね。

 

個性的なキャラクターと安定感抜群の演技力。お茶の間でもお馴染みの小倉久寛さん。現代劇から時代劇まで自在に演じます。今回は小倉さんに役者としての生き方と、萩本欽一さんと共演の舞台『いかん どっかん あっけらかん』についてうかがいました。

 

 

台本を完全に覚えて忘れた後に、役の人物の心が生まれる

 

 小倉久寛さんが笑うと、その場が何とも和やかな空気に包まれる。不思議な魅力の持ち主だ。スーパー・エキセントリック・シアター(三宅裕司さん主宰)の旗揚げに参加し、舞台を中心に活躍する役者だ。舞台で鍛え上げた演技力と愛くるしいキャラクター、一度見たら忘れられない存在感で国民的な人気者となる。舞台という空間を楽しむように演じる小倉さんだが、自らを『決して器用な役者ではない』と言う。むしろ芝居という決まり事に忠実なのだと。

 「芝居は、台本や演出という決まり事で作られていますから、基本的に役者はそこから外れてはいけないと思うんです。私はそういう決まり事に添って芝居をする役者。それを踏まえて外れることで、より豊かに表現できる方もいらっしゃるかも知れませんが、私にはできないんだよなぁ(笑)。もし観てくださった方が、私の演技に自由な雰囲気を感じていただけたとしたら、それは凄く嬉しいです」
 

 芝居の決まり事に忠実。しかしそれは、決められた言葉と動きをただ再現するという

のではなく、役者としての基本に忠実ということ。それが密度の濃い稽古と、稽古によってつくられる役の人物の『心』。

 「役の人物の気持ちをつかむことって、役者として基本的なことですよね。私みたいに『よし、行くぞ!』って勢いをつけないと舞台に出られない役者はなおさら稽古するしかない(笑)。そしてその稽古は、セリフや動きを覚えるのではなく、心をつくるためのものだと思うんです。役の人物の言葉や動きがどういった心情から生まれたのか。そういう心情になれば自然に動いて話せるようになるんです。

 

 セリフで例えるなら、当然まず覚えます。でも覚えたら一回忘れるんです。覚えたセリフを一生懸命に思い出しながら言わないように忘れてしまうんです。本当に忘れたらダメですよ(笑)。そして最後には覚えたことすら忘れて。すると舞台では、相手の言葉を聞いて、そこで感じたことを話せるような状態になるんです。それがたまたま覚えたセリフと同じだっただけ。その人物が言葉を発する、一歩を踏み出す、そういう気持ちになる『心』をつくる。そのために稽古を重ねるんです」

 「三宅(裕司)の受け売りですけどね」と笑う小倉さんだが、こうした基本をひたすら貫くことで、物語の住人となるのだろう。自由に動き、ただのセリフではない、役の人間の言葉が自然に口からでてくるまで何度も何度も稽古する。不器用なほどの懸命さが舞台から観客に伝わる。なるほど、誰からも愛されるはずだ。

 

 

舞台『いかん どっかん あっけらかん』で欽ちゃんと再び共演

 

 そんな小倉さんが、来年のお正月を飾る明治座の舞台『いかん  どっかん  あっけらかん』に出演する。萩本欽一さんが作・演出を務め、会場を爆笑と涙で包み込んだ大好評の舞台が再び開幕する。昨年に続き、萩本さんと共演する小倉さん。憧れの『欽ちゃん』との舞台に興奮を隠せない。
 

 「コント55号は憧れの存在です。舞台でご一緒させていただけて、嬉しかったし楽しかったし、同じくらい緊張もしたし、いろんな思いが一緒になって訳がわからない。芝居で頭をはたかれるだけで『うわ~、欽ちゃんに叩かれた!』って、興奮して楽しくなってしまうんですから(笑)。完全に子どもの頃に戻ってしまって、感動で身体がビリビリしちゃいました」

 『いかん  どっかん  あっけらかん』は、今なお日本のお笑いを牽引し続ける萩本さんが、舞台を縦横無尽に駆け回り、観客に笑いと涙を届けてくれる、まさに新しい年の幕開けにふさわしい舞台。小倉さんは「笑い」へのこだわりもさることながら、萩本さんの「芝居」への取り組みに役者として圧倒されると話す。
 

 「萩本さんは本当にきっちりお芝居をつくられる方です。しかもそれがまたステキなんですよ! 前回の舞台のことですが、別れの場面がありましてね。私は共演者なのに、萩本さんの演技を見ながら舞台の袖で毎回号泣していたんですから。もちろん笑いを取りに行くシーンもあります。そういう場合、若い役者はつい色んなことを付け足したくなるんです。でも萩本さんは『芝居をちゃんとやりなさい』っておっしゃいます。お客様の心を一瞬でつかむ才能は萩本さんに遠く及びませんが、芝居に向き合う真摯な姿勢は、役者として見習いたいと思います」

 

 

欽ちゃんから贈られる、笑いと涙がたっぷりつまったお年玉

 

 今回の明治座公演。小倉さんには一つの思いがある。それは『欽ちゃんと友達になる』こと。
 「萩本さんとは、稽古場では私が『はい』って返事をするばかりで、こちらから話し掛けることがなかなかできなかったんです。でも、せっかく今回も呼んでくださったんですから、ちょっとその関係から一歩踏み込んで、より友達に近く。最終的には『ねぇ、欽ちゃん』って言えるくらいになりたいなぁ(笑)」

 そのためにも全力で稽古し舞台に臨むと意気込む。
 「萩本さんが全力で笑わせて泣かせてくれる舞台です。私は一生懸命についていくだけ。それだって大変なんですけどね(笑)。お客様は劇場で心から笑って泣いて、お正月から本当に充実した一日を過ごせると思います。前回、萩本さんが登場された時のお客様の喜ぶ顔は今でも忘れられません。本当に萩本さんに会いたかったんだな、新年を心から笑って迎えたいんだなっていう思いが、すっごい伝わってきたんです。今回もきっと皆さんそういう思いで劇場にいらっしゃるのでしょうから、それはすごくプレッシャーですけど、一生懸命に頑張ります。きっと最高のお年玉になると思います。

 それと、明治座ってとにかくワクワクする劇場です。芝居はもちろん、休憩時間にはロビーにあるお店で買物を楽しむこともできるし食事もできる。本当に楽しい一日になると思います」

 

 今回は萩本さんの子分役を演じる小倉さん。「側にいるだけで幸せな気持ちになってしまうけど、しっかり勉強させていただきます!」と、チャーミングな笑顔の中に役者の顔をのぞかせた。欽ちゃんとどんな舞台を見せてくれるのか、期待に胸が高鳴る。

 

 

 

役者/小倉久寛
おぐら・ひさひろ 1954年生まれ。三宅裕司率いる劇団スーパー・エキセントリック・シアターの旗揚げに参加。劇団公演以外にも舞台『あらん  はらん  しらん』『ローマの休日』など出演多数。近年では、映画やドラマ、声優やナレーターなどますます活躍の場を広げている。

 

 

 

◆平成23年 明治座初春公演

 コント55号 THE LAST !!
いかん  どっかん あっけらかん」

 ■作・演出:萩本欽一 
■出演:萩本欽一、田中美佐子、小倉久寛、

松居直美/はしのえみ(Wキャスト)、風見しんご 他
■期間:2011年1月2日(日)~28日(金)
■料金:A席12,000円、B席5,000円(全席指定・税込)

 

【問】明治座チケットセンター03-3666-6666

(10:00~17:00)


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