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年は自分で取りに行くもの。善悪が皮膚感覚で分かる成熟した老人になりたいですね 2013.11.18
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32年間続いたドラマ『金八先生』を終え、「役者としての賞味期限は終わった」と笑う武田鉄矢さん。最近はダーティーな刑事役などがハマリ役。「脇役で燻るのもいいかな。いい燻製になる」と目を輝かせます。詩人・柴田トヨさんの一生を描いた映画『くじけないで』ではキーパーソンを好演中です。

 

■年を取って分かった 「シニアの年代は 長閑ではない」  

 

 「若い頃に思っていたほど、シニアという年代が長閑じゃないんですよ。年齢は一年経ったらひとつ増えるものではなく、自分で取りに行かなければいけない。きちんと取らないと、年齢に自分を取られてしまう。年を取るのは本当に難しい」

  思わず正座して聞き入ってしまうような語り。『金八先生』以降は様々な役に挑み、個性光る演技で新境地を開拓。一昨年には心臓の病を克服し、様々な経験が老いる自分の糧になることを実感しています。

  「本で読んだのですが、ソ連の指導者だったスターリンは本当にいい人だったそうです。ですが千年先の国の安泰を考えると、数千万人を殺してしまう。正しさのために残酷なことを平然と行い、優しさで悪い人を野に放つと、世の中はおかしくなる。正しいこと、優しいことを一人に任せては駄目なんですね。このとき一番重要なのが年寄り。きちんと年を取って成熟した年寄りは、正しいことや間違っていることの加減が皮膚感覚で分かっています。だから確かに年を取り、成熟することが人生の目標です」

 

 

■「老いは無残」という時代に、機嫌良く老いた柴田トヨさん

 

 現在公開中の映画『くじけないで』では、柴田トヨさんに詩を勧める息子の健一さんを好演しています。八千草薫さんや檀れいさん、芦田愛菜さんが幼少期から高齢期のトヨさんを演じ、奉公や戦争で辛い体験をしながらも穏やかに生きたトヨさんの人生を描きます。

  「『くじけないで』の出演依頼をもらい、なぜ詩が多くの支持を得たかを考えました。世の中は『生活が惨め』『家族が言うことを聞かない』と嘆く不機嫌な老人が充満し、『老いることが無残』と感じる風潮があります。そんなとき機嫌良く老いたトヨさんが宝物のように見えたのだと思います。

  トヨさんは辛い戦争を経験していますし、息子はギャンブル好きで仕事も長続きしない。でも、それを不幸と呼ばず、私の息子が健一で良かったと言う。真っ白な原稿用紙を持っている人が『日本は間違っている』って書く時代に、チラシの裏に『くじけないで』と書く。本当に美しいことですね」  『母に捧げるバラード』のモチーフとなった武田さんの母イクさんとトヨさんは同年代。逞しいイクさんと慎ましいトヨさんの間に共通点を感じました。

  「二人とも不幸との付き合い方がうまい。今は不幸が近寄るだけで悲鳴を上げますが、二人は不幸を横に黙々と歩く。この年代は貧しさや戦争が身近にあったせいか、人が幸せになれるなんて思っていません。だから時々見せる深い微笑みに心惹かれるんですよね」  トヨさんは今年101歳で他界し、武田さんはトヨさんに会うことはできませんでした。天国のトヨさんに、どうしても聞きたいことがあると言います。

  「トヨさんは決して幸せでないのに、いつも他人の心配ばかり…。私は、なぜあなたは『くじけないんですか』と聞きたかった。トヨさんはお伽話の主人公のようです。お伽話は『昔々、ある所にお爺さんとお婆さんが住んでいました』という書き出しで始まります。登場する貧しい老夫婦は幸せになり、金持ちの老夫婦は不幸になる。幸せな人生のエンディングを迎えるには、貧しいお爺さんとお婆さんになることが第一条件かもしれません(笑)。トヨさんはまさにそう。『くじけないで』は、私たちに幸せのかたちを伝える現代のファンタジーです」

 

■プロフィール

歌手・俳優/武田鉄矢

1949年福岡県生まれ。72年に「海援隊」を結成し、『母に捧げるバラード』(74年)で紅白出場。『幸福の黄色いハンカチ』(77年)で映画デビュー、ドラマ『金八先生』(79年)に主演し、役者として地位を築く。50代以上に晩年の人生の過ごし方を提案した『西の窓辺へお行きなさい「折り返すという技術」』(小学館)が新著。

 

インフォメーション

映画『くじけないで』全国ロードショー中

■監督・脚本/深川栄洋 

■出演/八千草薫、武田鉄矢、檀れい、芦田愛菜  他

 

 


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