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傷ついても前を向いて歩くために。偽らないことで「現実」の重みを感じる作品になりました 2014.11.17
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年齢とキャリアを重ねると共に、二枚目だけでなく善人から悪人までを演じ切る演技派俳優となった三浦友和さん。11月22日公開の「救いたい」では、東北の地で患者のために奔走する医師を演じています。作品の見どころ、役者業の魅力についてお聞きしました。

 

■幅広い役柄が演じられる俳優へ「ずっと続けていきたい仕事」

 

 「60歳になったとき考えたのは、あとどれくらい生きられるかということ。80歳なんてあっと言う間。もっと真面目に生きなければいけないと思いましたね。若い頃の自分に言いたいこと? 真面目になれですね(笑)。もっと早くから真剣に俳優業に取り組みたかった」

 一昨年に還暦を迎えた三浦さん。穏やかな語り口と佇まいには、20代当時にない男の色気が漂います。30代で仕事が減ったものの「映像の仕事に対する考え方が変わった」と話す故・相米慎二監督との出会い、近年では「独特の緊張感があった」と語る北野武作品への出演。数々の作品でキャリアを築き、現在はサラリーマンや弁護士など、幅広い役をこなしています。

 「妙な役も多くなってきましたが、ありがたい限り。台詞が覚えられ、体が動く限り、ずっと続けていきたいと思える仕事です」

 11月公開の映画「救いたい」では、仙台で医師として働く川島貞一を演じています。同じ医師である妻・隆子(鈴木京香さん)と仲睦まじく暮らしていましたが、東日本大震災に見舞われます。貞一は病院を畳み、被災地で診療所を立ち上げることを決意。一方、隆子は自身に課した責務を全うするため傷ついた人々と向き合います。父を失った若手医師、最愛の夫を奪われた看護師、工場が壊滅した人々、地域医療が抱えている問題…、それぞれの物語が静かに紡がれる注目作です。

 「仙台で医師をされている川村隆枝さんの原作ですが、フィクションの部分もあります。東北の方に作品をご覧いただいたとき、『現実はこんなに甘くない』『こんなの嘘だ』と思われるのが一番怖かった。だから根底の部分では偽りがないよう心がけました」

 現状をきちんと描くため、撮影は全編東北で実施。エキストラとして仮設住宅で暮らす人、震災時に救護活動にあたった自衛隊員などに出演を依頼しました。

 「今も大変な状況なので、申し訳ない気持ちもありました。ただ、撮影後に年配のお母様に『楽しかった』と言っていただけました。気休めにつながり、少し安心しました」  三浦さんが東北に訪れたのは震災後初めて。撮影の合間、今も残る多くの傷跡を目の当たりにします。

 「遠くからは草むらに見えても、実際に行くと地面に多くの生活品があって…。被害の甚大さ、まだ3年余りしか経っていないことを実感しました」  現実に目を背けず前を向いて歩こうというメッセージを込めるため、作品に震災直後の映像を入れることを決断しました。   

 「脚本には『逃げてはいけない』と書かれていました。震災後の今、地域医療が抱える実態などを真正面から捉えたかった。現実という重みをずしりと感じさせる作品になりました」  

 医師として人々を助ける川島夫妻。相手の痛みを誰よりも知るふたりは、ある悲しみを経験していました。過去を乗り越え、互いを支え合う姿も見どころです。夫婦のあり方について聞くと「妻とはいえ所詮は他人。心底分かり合える訳ではありません。それを理解し、互いを尊重して暮らすことが大切ですよね」と話します。

   三浦さん自身は今年11月、結婚34年目を迎えます。奥様の料理や気配り、子どもの仕事ぶりについて目を細めて語ります。年齢と共に役者として輝きを増すだけでなく、夫や父として魅力を感じさせる表情が印象的でした。

 

■プロフィール

俳優/三浦友和

みうら・ともかず 1952年山梨県生まれ。忌野清志郎と親交があり、ミュージシャンを志す。72年にデビュー、74年映画「伊豆の踊子」で山口百恵の相手役に抜擢され、人気を得る。80年に結婚。85年の「台風クラブ」(相米慎二監督)への出演を機に新境地を開拓。以来、テレビ映画で活躍する。

 

 

インフォメーション

映画 『救いたい』

11月22日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー

■監督/神山征二郎 

■出演/鈴木京香、三浦友和、貫地谷しほり、中越典子、藤村志保、津川雅彦  他

 

 

 

 


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