アクティブなシニアライフを応援する情報サイト

素敵に年を重ねる’あなた’のための応援サイト
Home

文字サイズ変更

  • 標準
  • 大

はいからCHANNEL インターネットTV
はいから大人の部活
遺言アプリ100年ノート

はいからお昼の快傑TV
老後の窓口


メディアのご紹介

  • 季刊誌はいから
  • 新聞はいからエスト

好評連載コラム

芸能人インタビュー

笑って笑って最後にずしっと心に深く刺さる。『三婆』には演劇の楽しさが詰まっています 2016.10.17
Share

三度の飯より芝居が好きと言う渡辺えりさん。現代劇はもちろんミュージカルまでこなし、優しい母から影のある主婦、刑事など巧みに演じ分ける日本を代表する俳優です。今回は新橋演舞場で11月に幕をあける『三婆』への意気込みをお話いただきました。

 

お客様の喜ぶ顔がみたい。緊張を受け入れて舞台へと臨む

 「嘘のない心の反応を大切にしたい」  目を輝かせ、身を乗り出すように芝居に対して情熱的に語る渡辺えりさん。日本を代表する俳優であり、演出家、劇作家です。厳しさも優しさも、善も悪も、すべてその懐に抱きこんで役の人物へと変わる、たおやかで深い演技は他の追随を許さないほど。そんな渡辺さんですが、舞台の前には緊張して仕方ないと言います。  「舞台前には吐いています。しかも幕があいて、舞台にいる間はずっとこの緊張が続きます」それでも舞台に立ち続ける渡辺さん。そこには舞台人らしい思いがありました。  「お客様が喜んでくださるから。もし、お客様が喜ばなくなったら、その時、私は俳優を辞めるべきなのかもしれませんね。喜ぶ顔がみたい、生の舞台で見える表情、笑顔も泣き顔も拍手も全部。それだけでここまでやって来たのですから。だから私は演技で嘘をつかない」

老いの不安や孤独を笑いをちりばめて描く『三婆』開幕!

 芝居へ情熱を注ぎ、嘘のない演技を心掛ける渡辺さん。そんな思いを込めた舞台『三婆』が、11月に新橋演舞場で幕を開けます。発表以降幾度も映像化・舞台化された、有吉佐和子さんの同名小説が原作。今回は、名脚色と謳われた小幡欣治さん脚本での上演となります。  金融業を営む浩蔵が妾の駒代の家で死んでしまう。そこから妻の松子、浩蔵の妹のタキらが同居することになり、激しい三つ巴のバトルが繰り広げられる。高齢社会、女性の自立など現代社会が抱える問題を、随所に笑いを散りばめながら描きます。  「社会の現実を捉えていて、古くなることのない素晴らしい戯曲です。何度も観ていますが、その度に新しい発見があります。中でも女性が自立して生きることの困難さを強く感じます。だからこそ、この『三婆』は今でも新しいし、上演する意味があるのだと思います。三人が感じる老後への不安や孤独も、私自身もまさに感じますし、リアルな演技をできると思います」  さらに『三婆』では、大竹しのぶさん、キムラ緑子さんといった豪華な共演者も話題。  「俳優として全然違う道を歩んできた三人が新橋演舞場で出会う。考えただけでもわくわくしますよね。三度の飯よりも芝居が好きっていう三人ですから、かなり面白い舞台になると思います。アドリブなんかも入れて、毎回三人が違ったバトルができればいいなって思います。それに『三婆』には、ますます厳しくなる老いを取り巻く環境という大きな問題も出てきます。現実を直視して、自立して考えてなくちゃいけない。この社会をどう思いますかと投げかけてきます。それをお客様にも受け止めてもらいたい。ただ、全体としてはコメディタッチですから、笑って笑って、最後にずしっと心に深く刺さる。ずっと笑いっぱなしくらいがいいですね。そのためにも私の演じるタキには、乙女の部分にユーモアを加味したデフォルメを考えています。ただ、独り身であることの裏に、もしかしたらただ一人を思い続ける人生があったのかもしれない。そんな背景まで感じさせるような演技をしたいですね。演劇を観る事ってとても精神にいいと思うんです。笑ったり泣いたり。日常で何かが不足しているようなら、演劇は心と体に効きますから!ぜひ演劇の楽しさの詰まった『三婆』を観に劇場に来てください」

 ヘアメイク:藤原羊二(EFFECTOR)/スタイリスト:矢野恵美子 

◎ワンピース・カーディガン『タルボット』(問)タルボットジャパン株式会社

東京都港区北青山3-5-12 青山クリスタルビル1F☎03-6698-5971 

◎ネックレス・イヤリング『アビステ』(問)株式会社アビステ

東京都 港区南青山3-18-17エイジービル☎03-3401-7124

 

■プロフィール

 

俳優・演出家・劇作家/渡辺えり

わたなべ・えり1955年山形県出身。企画集団「オフィス3○○(さんじゅうまる)」主宰。作・演出・俳優として活躍し、一般に向けた私塾「渡辺流演劇塾」では後進の指導にもあたっている。2017年1月の新作書き下ろし「鯨よ!私の手に乗れ」も準備中。 

 

■インフォメーション


『三婆(さんばば)

■原作/有吉佐和子  脚本/小幡欣治   演出/齋藤雅文 

出演/大竹しのぶ、キムラ緑子、渡辺えり、安井謙太郎(ジャニーズJr.)、

福田彩乃、段田安則 他 

会場/新橋演舞場 日程/11月1日(火)~27日(日)

料金(税込・全席指定)/1等席:12,000円、2等席:8,500円、

3階A席:4,500円、3階B席:3,000円、桟敷席:13,000円

【問】チケットホン松竹 0570-000-489


Back PageTop

  • 会社案内
  • プライバシーポリシー
  • ご利用規約
  • お問い合わせ
  • 広告掲載のご案内