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人生の達人

ソプラノソリスト 2007.09.19
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川原井 泰江さん

 ソプラノのソリストとして活躍中の川原井さん。子守唄を歌ってほしい、という畑の違う依頼が舞い込んできた時、初めは戸惑ったそうです。しかし子守唄の本を読み、実際に歌うようになっていくと、次第に子守唄の持つ力に魅せられていきました。

 「老人ホームにお伺いして童謡などを一緒に歌おうとすると、皆さん初めは緊張していて、声も小さいんです。それが歌い続けていくうちに、表情がいきいきと輝き始める…。本当に上手に歌われるんですよ。歌詞の一番はもちろんのこと、二番、三番、四番まで完璧。そこまで行くとさすがに私もちょっと詰まってしまう部分が出てくるのに(笑)、皆さんの方が逆に私を助けてくださいます。それは認知症の方でも同じです」

 子どもの頃の記憶は忘れているようでも、無意識のうちに刻み込まれているもの。だからこそ、幼い頃にたくさんの愛情を注ぐことが大切なのだとか。

 「その架け橋のひとつが子守唄なんです。現存する子守唄の多くは江戸時代に生まれ、庶民の間で広まりました。飢餓などにより餓死させるよりはと親は子どもを奉公に出しましたが、まだ体力がなく肉体労働が出来ない子どもたちの主な仕事は『子守り』だったそうです。赤子をあやして寝かしつける時、快く眠れるようにとシンガーソングライターさながらに、その場で唄を作って聞かせていました。子どもたちは赤子に歌ってやりながら、故郷の母親の温もりを思い出していたそうです。子守唄を歌う時って、その子に集中し、その子のことだけを考えているでしょう? その時は愛情の全てがその子に注がれているんです。それはその後の人生の大きな支えとなります。何か壁にぶち当たっても、自分の後ろには親の大きな愛があるんだという確信のお蔭で、頑張れるんです。親や家族の温かい愛情を思い出すことのできるきっかけが、子守唄なんですね」

 子守唄は生き物です、と川原井さんは続けます。例えば歌詞ひとつとっても地方や時代により異なり、それがまた味となって、子守唄を息づかせています。

 「コンサートではお客様と皆で盛り上がります。誰もが自分だけの子守唄を大切にし、他の方々との違いを気にせず歌います。今では子どもから高齢者まで、幅広く来てくださるようになりました。皆が同じ目線で歌うことができるというのは、最高のコミュニケーションですよね」   

 親子の愛情が伝わりにくい今の世の中だからこそ、子守唄の大切さに気付き、今一度原点に立ち返ってみるべきかもしれません。

◆コンサート情報、演奏依頼、お問い合わせ等はこちらの番号にFAXを!

FAX.03-5474-2672

PROFILE 

川原井 泰江(かわらいやすえ)

東京都出身。洗足学園音楽大学声楽科卒業。ライフワークとして子守唄を研究。著書に「なつかしのわらべ歌」CD付き(いそっぷ社)他。

 

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