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人生の達人

環境先進国スウェーデンからの伝導師 2008.05.26
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 『1ヶ月のゴミの量がサッカーボール1個分』―驚くような生活をしているエコライフスタイルのアドバイザーペオ・エクベリさん。一体、どんな生活をしているのでしょうか?彼は地球と上手く暮らす上での人間の生きる術を知っていました。地球上の動物の中、唯一ゴミを出す人間として、私たちが今、はじめなければいけないことを。

「これはダメ」ではなく快適に過ごせるエコ選択肢を探す

 スウェーデンで生まれ育ち、10代で旅行ジャーナリストとして世界中を巡っていたペオさんは各国が抱える環境問題を目の当たりにします。

 「ある日、ある国が抱える環境問題の解決方法が、別の国にあるということに気付いたんです。いつか解決できるということを知ってもらいたくて、環境活動をはじめました。また、旅をして思ったことは、世界で日本の影響力が大きいということ。日本が変われば世界が変わると思いました」

 来日して16年。訴え続けていることはSustainability(持続可能な)世界を創っていくということ。「環境」「健康」「経済」この3つの柱のバランスがとれていることが大切なのだと言います。

 「例えば節電をしようとエアコンを使わないで一枚多く羽織ったりする。それは悪くないが、それでも顔や手が寒いですよね。それを我慢して病気になる。病気になると仕事が出来ないのでお金に困る。そうなると3つの柱が崩れて悪循環に陥る。『これは使わない、これはダメ』と制限するのではなく、もっと快適に過ごせる選択肢がある。その方法を選んでいけばいいんです。一般の家やオフィスで使っている電力は大体、石油や石炭(いつかなくなる)エネルギーですよね。私は風力(いつまでも続く)エネルギーを取り入れています。これは温暖化に影響しないのでエアコンをつけても基本的に大丈夫。エネルギーを使うのは悪くはありません。自然界ではたくさんのエネルギーを使っていますが、環境問題は起こらないですよね。それに合わせれば、私たち人間も便利さを失わなくてもいいのです」

 環境先進国のスウェーデンでは2021年までに環境問題を解決しようというマニフェストがあります。子どもたちも小学生から義務教育として環境問題を勉強しているのです。

 「環境のためのルールを教える教育はすごく大事。地球上には3000万種類の動植物がいますが、その中で温暖化の原因になるCO2やゴミを出すのは人間しかいないって考えたことはありますか? 動植物にとってゴミはなく全てが資源! だからこそ動植物には人間が生まれる前から特別なルールがあるんですよ」

 そのルールはとてもシンプル。私たち人間もそのルールを学んで実行すれば『環境に正しい』ことがわかります。一つのルールは「地上と地下」。地球自然を地上と地下に考え、「地下からは採らない」というルール。地下資源の石油は100万年以上の時を経てできています。石油から作られるプラスチックが土に還るには数百年かかり、その間にも私たちは更に石油を使って商品を作り続けその循環を堰き止めてしまっています。一方、地上資源の木や麻などは数年で作られ、やがて土に還ります。

 「例えば、トウモロコシで作られたペンとプラスチックでできたペンがあったらどちらを選びますか? 何を選ぶかはとても大事。これは『エコマジック』ですよ。「地下?地上?」ルールを考えてください。そうすれば「地下」のプラスチック包装やポリエステルの服の代わりに「地上」の紙の包装、オーガニックコットン(綿)、麻などの服を選べばOKです! 得るサービスは一緒。便利さは失わなくていいんです。買物の時、まずは普段通りの買物基準でいいです。例えば『欲しい(必要)かどうか』『カッコイイ、可愛いものか』。その上でエコの基準をつける『自然に返すことができるかどうか』『地下か地上か』です」

 ペオさんは『ホリスティック・シンキング』(長期的、全体的に考えること)賢い消費者になるのが重要だといいます。ものがゴミになった後のことを考え、有害物質になるのか、それとも資源になるのか。ペオさんは未来の地球まで視野に入れて選択しているのです。

自宅でできるゴミを捨てない工夫

 家庭ゴミの量は1年間一人当り平均400㎏といいます。その半分は生ゴミ。

 「生ゴミは自然に返すことができる『コンポスト』を使ったらゴミが約半分に減らせます。実は妻と一緒にゴミダイエットを1年間実行したんです。毎日出るゴミを測って記録を採る。そうしたら1年間で94%減りました! 皆さんも自分のゴミを測ってください! そして目標が達成した時は祝いましょう。ダイエットと一緒で達成できると楽しくなって続けていけます」

 最後にペオさんがドキリとする一言を私たちに投げかけました。

 「私たちは何の為に環境活動をしているのでしょう? 何で地球を守るの? それは私たちの命を守ることなんですよ。国連のデータによると、毎年地球上で環境問題が原因(ゴミ問題を含めて)で1300万人が亡くなっています。『破壊』の反対は『エコ』。そして環境問題を作ったのは私たち人間。だから必ず人間が解決できるのです。一人ひとりは、世界を変える力を持っているんですよ!」

6階に住むペオさん宅にあるご自慢の『ミミズコンポスト』。「臭いも気にならない」コンポストは1kgのゴミを入れると15%が土になり、85%は液肥に。できた液肥は観葉植物へ。「最近、事務所に緑が増えました!」

<プロフィール>

エコライフスタイル・アドバイザー。1968年、スウェーデン生まれ。1997年、One World(ワンワールド)国際環境ビジネスネットワークを設立。持続可能な社会のための環境教育、講演会、コラム執筆など活動は多岐にわたる。現在、武蔵野大学非常勤講師として勤務。昨年、エコロジー指南本「うちエコ入門」を宝島社より発行。

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