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おもちゃコンサルタントの活動家 2008.06.20
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「息抜き」が「生きがい」に!おもちゃコンサルタントの活動

 世田谷区にある国立成育医療センター内に「おもちゃライブラリー」と名付けられたスペースがあります。

 障害を持つ子どもたちがお父さんやお母さんと共におもちゃで楽しく遊ぶことを目的とし、おもちゃを通して、子どもたちの好奇心を引き出したり、体の様々な部位を動かすことを促します。

 荻須さんは、その「おもちゃライブラリー」設立当時から運営に携わっているおもちゃコンサルタント。

 「おもちゃコンサルタントの資格を取ったのはたまたまなんです。父が亡くなった後、急激に具合を悪くした母の介護が生活の中心になったため、何か息抜きを、と講座に通いはじめのがきっかけ」

 1週間に1度、午前中の講座に参加し、せっかくならばと実習に参加。しかし、資格取得と時期を同じくしてお母様が亡くなります。お母様を見送り、これからは資格を活かして社会貢献をしたいと思うようになった荻須さん。前職で小学校の教員をしていたことも手伝って、おもちゃコンサルタントとしての活動がはじまりました。

 「私自身、3人の子育てを経験し、これまでもおもちゃとは深く関わってきました。ですから、講座に通っていたときも、実体験を裏付けてくれたり、思わぬところで役に立ったり…。私が子育て中に作った人形も、まだまだライブラリーで活躍中なんですよ」

ボランティアでの活動は社会貢献の実感が支え

 荻須さんが資格を取得したのは、病気や障害を持つ子どものための活動が活発になりはじめた時期。大規模なシンポジウムや病院でのボランティア活動の開始など、活動の場が増えはじめた頃でした。

 「資格を取得した年の夏、おもちゃや遊びを通して子どもたちの成長をサポートするという考えが深く浸透しているアメリカへの研修に参加しました。その先進的な考え方や、職業として『チャイルドライフスペシャリスト』の資格が確立していることに深く感銘を受けましたね」

 日本に戻ってまずはじめたのが、小児病院でのボランティア。病気で長期入院している子どもたちの病室へおもちゃを出張させて共に遊ぶというもの。その活動を通して、荻須さんの心や考え方に変化が現われたそうです。

 「子どもたちの『また来てね!』の言葉と笑顔が原動力でした。この活動に没頭しはじめた頃から、それまで頑に信じていた『社会貢献』=『職に就いて収入を得る』という考え方に変化が出てきたんです。自分のしていることが誰かの役に立っていることを実感することが出来たからなんでしょう」

おもちゃからはじまった子育て支援への想い

 現在、荻須さんが活動しているおもちゃライブラリーには様々な障害を持った子どもたちがやってきます。子どもたちの個性も好みも障害の程度も千差万別。約600種類のおもちゃが揃うライブラリーでお気に入りが見つかると、子どもたちの目はキラキラと輝き出します。

 「おもちゃライブラリーは、神経内科を窓口に治療の一環として、子どもたちが訪れます。

 なかには、ライブラリーに来てもジッと何かを見つめているだけのお子さんもいました。しかし、半年経ったある日、自分からお気に入りのおもちゃで遊び出し、明るい笑い声を上げてくれるようになったり、握る力の弱いお子さんが、マジックテープでくっついたり離れたりする尺取り虫のおもちゃを夢中で引っ張って遊びはじめたり…! 劇的な変化はなくとも、かすかな変化こそが、その子自身にとって、そして毎日傍で見守っているご両親にとって、今まで出来なかったことが出来るようになった瞬間、新しい発見の瞬間なんです」

 一緒にライブラリーに訪れたお父さんやお母さんには、おもちゃ作りを体験してもらっているのだそうです。簡単なのにアイディア満載の手作りおもちゃは大好評。おもちゃを通じて親子のコミュニケーションがさらに深いものになると言います。

 そんな荻須さんに、これからの活動の指針を伺いました。

 「この『おもちゃライブラリー』の活動はボランティアで行っています。私たちの世代はこれで良いかもしれませんが、若い世代がこの資格を活かしていくとき、やはり職業としての地位を確立してあげたいと思います。

 また、若いお母さんたちには手で作る、縫う文化をきちんと伝えてあげたい。少しずつ活動をはじめているのですが、いずれは地域に密着して子どもたちがのびのびと育つことができる環境を作る手助けをするのが目標です」

 おもちゃコンサルタントの活動が発端になり「子育てアドバイザー」の資格も取得したという荻須さん。様々な方面で「子育て支援」の輪を広げる活動は続きます。

PROFILE

荻須 洋子さん/おもちゃコンサルタント
東京学芸大学卒業後、都内小学校勤務を経て3児の子育てに専念。2000年よりおもちゃコンサルタントとして、おもちゃの選考・普及活動に従事。現在、国立成育医療センターおもちゃライブラリー運営スタッフ、NPO法人日本グッド・トイ委員会病院ボランティア担当理事、NPO法人難病のこども支援全国ネットワークプレイリーダー養成講座講師など、資格を活かして様々な場で活躍中。

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