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人生の達人

無農薬バラ栽培の研究家 2008.07.17
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虫も蝶も鳥もやって来る、調和のとれた美しい庭作り。

梶みゆきさん

 十数年前、無農薬でバラの栽培に成功した梶みゆきさん。様々なメディアで取り上げられ、一躍有名になりました。無農薬栽培への挑戦のきっかけは、最初に集めていたモダンローズ(現代バラ)が化学薬品とは切っても切り離せない関係だと知り、疑問に感じたことだったそうです。

 「バラには虫がつくので苗を買うたびに化学薬品を使わなければいけません。薬を撒くと動物達の生態系など環境を変えてしまいますよね。私が小学生の頃の出来事ですが、父親が自宅の菜園に虫が来ないように化学薬品を撒いていました。そこで採った葉っぱを兄弟が洗わないまま飼っていたカナリアのカゴに入れてしまい、それを食べたカナリアが死んだんです。そんな悲しい記憶からも、化学薬品の使用については随分思い悩みました」

 その後オールドローズという種類のバラを知った梶さんは、海外から苗木を取り寄せ、試行錯誤の栽培が始まりました。

 「当時はオールドローズに関する本が日本になかったので、全くわからない状態から始めたんです。海外から送られてきたバラを鉢植えにしてみたら途中でダメになってしまい、そこで栄養分のない土に植え変えると元気になったんです。薬に頼っていると土が乾燥してパラパラになり、手の中に残らないような土になってしまいます。でも薬を使わないと土自身がすごくいい状態なのが分かる。それを信じて続けました。たまたま身近に同じ志向の人たちがいたので、皆で一緒に楽しみながらバラを育てました。農家の方から教えてもらった木酢液(木材を乾留して得られる液体)と、家庭菜園をやっていた知人に分けてもらった生薬を並行して使用し、無農薬のバラ栽培が成功したんです」

 虫がいて葉っぱが食われたバラもまた素敵なんですよ、という梶さんの理想は調和のとれた庭だそうです。

 「虫はむやみに殺すのではなくて害虫なのか益虫なのかを見分けることが必要。てんとう虫はアブラムシを食べてくれますし、ミミズがいなくなったら土が悪くなりますよね。小鳥が虫を食べたり、蝶が花の蜜を吸いに来るような景色こそ美しいと感じます。そしてバラだけじゃなく、色々な花や植物もあった方がバラもより美しく活きてくるような気がします。そんな多様な動植物と調和のとれた庭は気持ちを和やかにしてくれるんです。そのためにも土を汚さず、自然を壊さないような場所を作りたいですね。365日、一生懸命バラを育てて5月の数日間しか咲かないものもありますが、それでも美しいからまた来年その花を見たいって思うんです。いずれはそんなきれいなバラの咲く環境を、子供達に残していけたらいいなと思います」

PROFILE
梶みゆきさん(かじみゆき)

バラ研究家。日本で初めて化学薬品を使用しないバラの栽培に挑戦し成果をあげる。主な著書に『バラの園を夢見て(入門編・実践編)』。雑誌『BISES(ビズ)』に連載中。朝日カルチャーセンター講師。

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