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人生の達人

エッセイスト・利酒師 2009.02.19
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夢は決意、夢は執着。なりたい自分になるために、『ひとり』の時間を上手に過ごす

 TBSラジオレポーター、女性週刊誌記者を経て、現在はエッセイストとして活躍中の葉石かおりさん。雑誌や新聞、インターネットなど、さまざまなメディアで記事を連載し、現代女性から絶大な支持を得ています。「好きなものをどこまでも探求していきたい」という底なしの知的欲求と、持ち前のバイタリティから、きき酒師、焼酎アドバイザー、和装小物のプロデュースなども手掛け、次々と新たな世界に飛び込んでいきます。

 

 

すべてを失って気付いたこと置き忘れた夢を取り戻すために

 美しい着物姿で現れた、葉石かおりさん。凛とした佇まいでありながら、しなやかで、人を包み込むような温かさに溢れています。「ずっと、エッセイストになりたかったんです」。その柔らかな物腰からは想像もつかないほど、記者時代は「寄らば噛み付く」ような、とがった性格だったと言います。

 「レポーターの仕事があまりにハードだったので、転職したのですが、結果的には週刊誌記者の方がハードでした(笑)。でも、記者の仕事はとても楽しかったんです。さまざまな人と出会う中で、見る目も養われて、自分の中の引き出しも増え、人脈も広がった。当時の私は『仕事命』。男性社員に負けてなるものかと、寝る間も惜しみ、がむしゃらに働いていました。十数年勤めたのち、新任の上司と反りが合わず、ストレスから体を壊し、退職することになったんです」

 無職になった葉石さんを襲ったのは、大きな虚無感でした。ただ体を酷使しただけで、自分の中には何も残っていない…。週刊誌の記者は、「短いスパンでさまざまなジャンルに取り組むので、『スペシャリスト』にはなれない」のだそうです。脇目も振らず、ひたすら走り続けてきた葉石さんですが、そこで立ち止まり、これまでの自分を振り返ることになります。
 「自分が本当に好きなことって、何だっただろう…。そうやって自分自身を見つめ直すうちに、忙しい日々の中で忘れかけていた夢が、ふと浮かび上がったんです」
エッセイストになりたい。その夢を叶えるべく、葉石さんは独自の努力を積み重ねていきます。図書館に入り浸り、さまざまなデータを活用して企画書を作り、構成を考え、作品を書き溜めていきました。
「それをとにかく出版社に持ち込んだんです。でも知名度もなく、まったくのド素人ですから、全然相手にしてもらえない。門前払いも多くて…。もちろん、丁寧に応対してくださる出版社もありました。特に最終選考まで残ったメディアファクトリーさんは、担当の方がとても親切で、『うちではダメですけど、ここならきっと』と、講談社さんを紹介してくださったんです」
『女は年下男が好き』(講談社)。エッセイスト・葉石かおりさんの、初めてのエッセイが世に出ることになりました。

好きなものへの飽くなき探究心 根本ではすべて繋がっている

 今や出版依頼が相次ぐ、人気エッセイストの葉石さん。その活躍は、執筆だけに留まりません。きき酒師・焼酎アドバイザーとしての顔も持ち、酒販店や飲食店、和装小物のプロデュースなども手掛けています。また、月の四分の一を京都で過ごすほどの『京都通』でもあります。多岐に渡る活躍の原動力は、『好きなものを極めたい』という、シンプルかつ、力強い想いにありました。
 「お酒も着物も日本の伝統文化ですし、京都も古くからの日本情緒が残る都。それらについてエッセイを書いたりしているわけです。実は、すべて繋がっているんですよ」
現在、京都を舞台にしたケータイ小説『酒亭 心酔』を配信中。小説家としての活動も広がりつつあります。まさに多忙極まる生活、かのようですが…。葉石さんは仕事とプライベートのバランスを考え、無理なく、身丈に合った生活を送るように心掛けていると言います。
 「時間に追われる生活は神経をすり減らします。心に余裕がなくなって、良いアイディアも浮かばなくなるし、仕事の質も落ちる。私はどんなに忙しくても、必ず『ひとり』になれる時間を創るようにしています。それだけで、ずいぶん違うんですよ。ゆとりが生まれて、自分自身を冷静に見つめられるようになるんです」

『ひとり』コミュニケーションが新しい世界を生み出していく

 葉石さんは、「ひとりのエキスパート」としても知られています。『カッコイイ女は「おひとりさま」上手』など、『ひとり』に関する書籍も多数出版。『ひとり』を楽しむ情報サイト『eine』の編集長でもあり、さまざまなメディアや講演を通じて、「ひとり時間を満喫すること」の大切さを説いています。女性ひとりで気軽に入れるレストランやホテルバーの特集が人気を集め、世の中にも『おひとりさま』を推奨する風潮がありますが、具体的にはどういったものなのでしょうか。

「おひとりさま、というと自立の権化のような、堅い印象を受けるかもしれませんが、もっとしなやかなイメージだと私は思うんです。背伸びせずに、今すぐ実践できること。ひとりでカフェ、ひとりでレストラン、ひとりで映画。『ひとり時間』を続けていく中で、必ず何らかの『気付き』が生まれるんです。ひとりで過ごす時間は、そのまま自分自身とじっくり向き合う時間に結び付きます。私自身、エッセイストという道が開けたのも、ひとりの時間があったからこそ。実はひとりって、コミュニケーションのきっかけにもなるんです。頼る人がいないから、何をするにも自発的に動かなきゃいけないでしょ。その結果、バーの店員さんとの交流が生まれたり、旅先で友人ができたり、新たな知識を得られたり。それは、ひとりだからこそ味わえる面白さだと思うんです。ひとりでいることがかえって、自分を外へ外へと解放していく。世界がどんどん広がって、生きることがもっと楽しくなるんです」

 まさに『おひとりさま上手』の葉石さん。夢を叶える秘訣をお伺いしたところ、「夢って、決意や執着のことですよね」と見事なひとこと。その上で、「日本酒の魅力をもっと国内の人に知ってもらいたい。一度海外で広めてから、再度日本にアプローチするという、黒船作戦を考えています(笑)。そのためには、日本の歴史をもっと勉強して、文化を語れるようにならなくちゃいけないし、英語ももっと勉強しないと。大学院で酵母学を学ぶことも考えています。好奇心旺盛で、つねに何かに興味を抱いている方って、年齢に関わらずとっても魅力的だと思うんです。森光子さんや黒柳徹子さんを見ていると、負けられない! って思います(笑)」と、自身の夢も計り知れません。

PROFILE
東京都在住。エッセイスト、「ひとり」を楽しむ情報サイト「eine」編集長。結婚、恋愛、出産、仕事など、30~40代女性の関心の高いテーマを中心に執筆。きき酒師・焼酎アドバイザーでもあり、酒販店や飲食店、和装小物のプロデュースなども手掛ける。「ひとり」のエキスパートとしてテレビやラジオのコメンテーターを務めるなど、活動は多岐に渡る。『カッコイイ女は「おひとりさま」上手』(PHP研究所)、『産まない理由』(イースト・プレス)他、著書多数。

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