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化粧療法ボランティア『NPOメンタルケアメーク21』代表/田島みゆきさん 2011.01.25
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化粧という手段で届ける『愛』。

生きていく上で誰もが必要としているもの

 

 老人ホームの女性高齢者たちは、いつになくはしゃいでいました。うら若き乙女のように頬を染め、「キレイになったじゃない」「あなたもステキよ」と声を掛け合い、その顔はきらきらと輝いています。普段はほとんど言葉を交わさないのに。


 「化粧は心を外に向け、コミュニケーションを生み出すんです」


 化粧療法ボランティア『NPOメンタルケアメーク21』代表・田島さんは言います。元刑事から元教職員、主婦、登山家、カウンセラー…バラエティに富んだ顔ぶれ、20代から70代と幅広い年代で構成される42名のメンバー。彼らは忙しい日々の中、月2回の活動に参加しています。


 老人ホームの他に、身体・知的障害者の施設や、DV被害を受けた女性の避難シェルター等を訪問し、自分の力で化粧をすることが難しくなった人々に、化粧を通して肌と心のケアを行っています。'08年には韓国の貧困地区にも出向きました。


 「お年寄りの方々に、化粧をする機会を持ってもらおう」と、田島さんがたった一人で活動を始めたのは10年前。今でこそ化粧療法は珍しくありませんが、当時は前例がなく、「年寄りに化粧なんて…」と批判や冷笑ばかり。


 田島さんを支えたのは、母親への想いでした。


 母親のがんが発覚したのは活動三年目。末期の歯茎のがんでした。顔が歪み、別人のように腫れ上がり、最後には植物状態に。病室のベッドに横たわる母親の、変わり果てた顔…。「私が母に出来ることは何だろう」。田島さんは母親に化粧やマッサージをするようになりました。「ほら、キレイになったよ」「気持ち良い?」声をかけながら、愛情を込めて…。


 四年半の植物状態の後、母親は息を引き取りました。田島さんの心に揺るぎない決意を遺して。


 「自分でお洒落を楽しむことができなくなった人に、たとえその場だけでも、15分でも30分でも『幸せな時間』を提供できるのなら…私は生涯この活動を続けていこうと思いました。何もできなくなってしまった母のためにも」


 認知症の高齢者、心に傷を負った人、四肢のない人、外国人…さまざまな人と接する中で、田島さんにはわかったことがあります。

 

 

 「人間が誰しも必要としているもの…それは、愛なんですね。私たちは『化粧』という形で愛をお届けしているんです。ずっと無表情だった認知症の方が、化粧を終えて鏡を見た時、一瞬ニコッと笑うんです。その様子を見て、ご家族が喜んでくださる。すると私たちも清々しい気持ちになります。何か温かいものを受け取ったような…。ああ、私にも出来ることがあるんだ、また頑張ろうって思えるんです」

 


 


PROFILE
田島みゆきさん(たじま・みゆき)
メークアップアーティスト。大学の公開講座、教育委員会など役所関連機関・企業などで講師を務める。高齢者・障害者施設や限界集落へ出向き、化粧療法の普及や後継者育成に力を注ぐ。
 


 

メークセラピー講座
 
● 淑徳大学 エクステンションセンター(池袋)メークセラピー講座
TEL:03・5979・7061
 
● 文京学院大学 生涯学習センター(本郷)メークセラピスト養成講座
TEL:03・5684・4816
 
※メンタルケアメーク21へのご入会は、講座修了が必要となります。詳細は各大学にお問合せください。


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