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人生の達人

木村 吉隆さん 2014.04.25
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お迎え三歩、見送り七歩の精神。伝統を守りながらもオリジナリティを突き詰めたい

観光客で人が絶えない浅草仲見世通り。石畳が続く通りには個性豊かな商店が軒を連ねています。そのひとつ「助六」は江戸末期から小さな手作り玩具を販売。見得を切る歌舞伎役者や表情豊かな七福神など、約3坪の店に約3500点がずらり。緻密に再現された小さな玩具には、職人のこだわりが垣間見えます。
「近頃、手作りだから同じ物がふたつとないっていう売り文句を聞きます。でも、それはおかしな話し。全く同じものを作る腕がなければ、職人とは言えません」と話すのが、店主・木村吉隆さんです。三人兄姉の末っ子として生まれ、大手商社勤務などを経て42歳で五代目店主となりました。
「兄貴たちやりたがらなくってね。僕はおもちゃが好きだったから。昔の日本のおもちゃには意味があって、たとえば竹のザルをかぶった笊かぶり犬。これは竹かんむりに、下に犬で『笑』という文字を表しています。いつまでも笑って暮らすことを願う縁起物です」
外国人相手にも英語で小気味よい語りは発揮。浅草っ子らしいユーモアが通じたころには、客も自然と財布に手が伸びています。昔取った杵柄は健在です。
「だけど商社でサラリーマンやってた頃の方が楽でしたよ。何も売らなくたって給料貰えたんだから(笑)。でも、この歳で元気に働けることに感謝しています。それに日本や世界の各地から訪れるお客さんと話せるのも浅草ならではの醍醐味ですよ」
店に立ち続けて35年。店を継ぐとき先代に告げられた言葉の意味を考える毎日でした。
「『もう一回、来たいと思う店にしろ』という言葉です。それはオリジナリティを突き詰めることです。そこでラクダやゾウといった海外の動物を玩具を考案しました。これらは浮世絵に登場していますが、小玩具にはなっていません。伝統を守りながらも、そこで挑戦することが大切。そしてお客さんは、お迎え三歩、見送り七歩の精神で迎えていきたいですね。観光名所・浅草に胡坐をかかず、助六であり、浅草にしかないものを届けたい」
浅草で育ち、浅草から多くを学んだ木村さん。今の夢は「もう一度、浅草に足を運んでもらうこと」だと目を輝かせています。

PROFILE
木村 吉隆(きむら・よしたか)
1937年東京都台東区生まれ。慶應義塾大学卒業後、会社勤務を経て、42歳の時に浅草仲見世通りの江戸趣味小玩具「助六」(創業1866年)五代目主人となる。以来35年に渡り、小玩具を売り続けている


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