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人生の達人

山田次郎さん 2015.02.16
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◆受け継いだ伝統技術を残したい。ひとつひとつ丁寧に真心込めて作る「中津箒」◆

山田次郎さん

 

 スルスルと草と糸を編み込んでいく器用な手つき。編み目の美しい箒がみるみるうちに出来上がります。
 「簡単そうに見えるけど、結構、こつがいるんだよ。編み目をきれいに揃えるのは慣れないと難しいもの」
 穏やかな表情でそう語るのは、箒職人の山田次郎さん。愛川町中津で生まれ、この地で長年暮らしてきました。
 昭和20年代頃まで箒の一大生産地のひとつだった中津。作物を収穫した後の畑で箒草を栽培し、農閑期は村中で箒作りに励みました。山田さんも20代まで、親方の元で25人の職人たちと働きます。一日300本ほど生産した箒が、全て売れていたそうです。
 しかし、生活様式の変化や掃除機の普及などで箒の需要は減少。山田さんも箒作りを辞めて、他の仕事をしながら生活しました。
 山田さんに転機が訪れるのは2008年。中津箒を復興させようと設立した〝まちづくり山上”の代表柳川直子さんとの出会いがきっかけで、若い職人にアドバイスをしながら、箒作りを再開します。
 「長い間、箒作りはしていなかったけど、作り方は忘れていませんでした。手が覚えていたんだね。そのことがなにより嬉しかった。この年になって、やりがいができるのは、ありがたいこと。伝統を自分達の代で絶やしてしまうのはもったいないですから。」
 過去のものとして忘れ去られようとしていた中津箒ですが、穂先が柔らかく耐久性があり、見た目も美しい道具として近年見直されています。特に山田さんの箒は使いやすいとお客さんの間で評判だそうです。
 「箒は掃きやすい穂先の角度があるので、それに合わせて作ってます。職人として、美しく使いやすく仕上げるのは大事なことです。もっと喜んでもらえるよう、新しい形のものも作りたい。工夫をすることが好きなんです」
無農薬で原料を育てることから始め、ひとつひとつ丁寧に作られた箒。大切に使ってもらうことがなにより嬉しいと語ります。
 最後に箒作りで一番大事にしていることは?と尋ねると「真心かな…」と照れながら答えた笑顔が印象的でした。
【お問合せ】株式会社まちづくり山上☎046‐286‐7572

PROFILE
山田 次郎(やまだ・じろう)
1935年、神奈川県愛川町中津生まれ。農業をしながら、20代まで箒作りに勤しむ。その後、畜産業などを経て、現在は㈱まちづくり山上にて、箒職人として活躍中

 

箒

 

 


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