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なるほど!知っ得 からだの知識

入れ歯を見直す 2008.12.11
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 患者様の入れ歯に対する不満は数多くありますが、その中でも多くは「痛い」「噛めない」「外れる」の三つで占められます。「痛くて噛めない」ということは入れ歯にとっては致命的で、もはや「見た目を回復する」ためだけに我慢して入れ歯をはめている状態と言えるでしょう。痛くなく噛みしめられる入れ歯を作るために、多くの先生方は日々勉強し、技術の向上に努めているはずです。ただし、それでも確実に痛くない入れ歯を作るということを自信を持って約束することは勇気のいることでしょう。技術と根気。そして時間と手間がかかります。お互いに楽な作業ではありません。

 事実、私も年間500人以上の入れ歯の患者様を診ている中でとても悩みましたし、何より患者様に申し訳ない気持ちで押し潰されそうな毎日でした。そんなところに、生体シリコーンを入れ歯の内面に貼り付ける「コンフォート」という技術があることを知り、ある程度の期待をしながら診療に取り入れました。

 最初の患者様に入れ歯をセットした時の衝撃は、今でも忘れることはできません。全身を熱い血液が駆け巡り、「今まで捜し求めていたものはまさにこれだ!」と、思わず叫びそうになりました。

 それ以降は、治療のコツをつかむために非常に多くの試行錯誤を繰り返しましたが、今では自信を持って「痛くなく噛みしめられる入れ歯は作れます。それ以外のご要望はできる限り頑張ります」と言い切れるようになりました。

 柔らかな生体用シリコーンは歯ぐきに優しく接し、痛みを生じにくくし、吸盤の作用で歯ぐきに吸着し易くなります。

 それが可能なのは疑似体験をしながら仕上げられるという、従来では考えられなかった製作方法を採ることができるからです。

 一月から入れ歯についてのお話をしてまいりましたが、今月で最後となりました。今までご覧になっていただいて、皆様の入れ歯に対する価値観・認識に変化はありましたか?

 快適に噛みしめられる生活。入れ歯になっても前向きな選択肢はあるということを知っていただく一助になればと思います。

池田 昭先生

デンタルオフィス日本橋  顧問Dr.
バイテック・グローバル・ジャパン
 

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