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森永卓郎さんのちょっと賢い年金生活

【第1回】年金は本当に破たんするのか 2012.05.23
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【森永卓郎さんのちょっと賢い年金生活】一覧はこちら

 

 

■少子高齢化で給付減に

 

 年金制度が破たんするのではないかと心配する国民が多い。 だが、公的年金制度は絶対に破たんしない。 給付額が減っていくだけだ。

 年金制度が破たんしない理由は2004年に作られた「百年あんしんプラン」にある。 日本の年金制度は、積み立て方式だとされてきたが、百年あんしんプランで、賦課方式へと変更された。 賦課方式は、現役世代が支払う保険料が、ストレートに年金受給者に渡る。 つまり入ってきた年金保険料を高齢者で山分けする仕組みだから、年金制度が破綻するはずがない。 もちろん、賦課方式だと、少子・高齢化が進むほど、分け前が減る。 つまり、年金給付が下がっていくのだ。

 実際、2009年5月に厚生労働省が行ったシミュレーションでも、将来の給付減が見込まれている。

 現役世代の手取り収入の何%を年金でもらえるのかという数字を所得代替率と呼んでいるが、現時点の所得代替率は62.3%となっている。 それが、40年後には40.1%にまで下がる。つまり、年金給付はいまの3分の2の水準に下がるとみてよい。

 

 

■現在は、実質1割増で給付

 

 ただし、もっと下がる可能性もある。 年金の将来給付は、「マクロ経済スライド」という仕組みにもとづいて、毎年0.9%ずつ給付額を減らすことになっている。 しかし、このマクロ経済スライドは、インフレの時にしか発動されない。 だから、昨今のデフレが続くなかで、一度も発動されたことがないのだ。 マクロ経済スライドは、2005年から実施されるはずだったから、すでに8年分、7.2%の削減が先送りされていることになる。 物価変動にあわせて年金給付を調整する「物価スライド」の未実施分2.5%を加えると9.7%だ。 つまりいまの年金給付は本来の設計より1割も多く支払っていることになる。 この年金削減先送りのツケが、近い将来回ってくるのは確実だ。 私たちは、いまの年金額を前提にせず、いまの6割強程度で老後の生活設計をした方がよさそうだ。

 

 

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■森永卓郎

1957年東京生まれ。 経済アナリスト。

東京大学経済学部卒業後、日本専売公社(現JT)、経済企画庁、民間シンクタンクなどを経て、獨協大学経済学部教授に。

多数の著書を手掛け、最近は「年金は60歳からもらえ」(光文社)を監修。

ペットボトルの蓋などB級グッズコレクターでもある。


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