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森永卓郎さんのちょっと賢い年金生活

【第33回】ひとり6次産業という生き方 2015.01.10
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 【森永卓郎さんのちょっと賢い年金生活】一覧はこちら

農業は苦しいけれども、楽しいものです。自然が相手の仕事なので、さまざまな困難が襲ってきます。虫が来て、病気が来て、台風が来て、イノシシが来る。そのたびに知恵を総動員して、困難を乗り越え、実りの秋を迎えたときの喜びは、とてつもなく大きいのです。だから、定年を迎えたら、農業をやりたいという希望を持つ人が多くなっています。

実は、私も本当に小規模ですが、庭でキュウリとナスを育てています。家で食べる分だけですが、それでも楽しいのですから、農業をやりたい人の気持ちはよく分かります。

ただ問題は、農業から、どれだけの収入が得られるのかということです。農林水産省の「農業経営統計調査」(平成24年)でみると、水田主体の経営で、耕地面積が0.5ヘクタール未満の場合、農業現金収入は、年間45万円にとどまっています。実は、農業はもうからないのです。しかも、収入が45万円なので、そこから経費を差し引かなければいけませんから、いくら年金があるとはいえ、農業で暮らしていくことは、とても難しいのです。

実際、私の友人で、田舎暮らしをしたいと農業を始めた人が数人いますが、みな農業だけでは食べていけずに、働きに出ています。それでは、せっかくの老後が台無しになってしまいます。

ただ、うまく行っているケースもあります。農業単独だと儲からないのですが、6次産業化すればよいのです。1次産業+2次産業+3次産業、つまり自分で作った農産物を加工し、それを商品として提供するのです。

例えば、そばを栽培して、そば粉を作り、蕎麦屋をする。稲作をして、米粉を作り、パン屋を始める。そうしたやり方で成功を収める人が、いまたくさん出てきています。もちろん田舎暮らしだと、販路が限られるので、大儲けということにはなりませんが、それでも暮らしていくのに必要なお金と農業だけやるより大きな生き甲斐が手に入るのです。

■ PROFILE

森永卓郎 1957年東京生まれ。経済アナリスト。東京大学経済学部卒業後、日本専売公社(現JT)、経済企画庁、民間シンクタンクなどを経て、獨協大学経済学部教授に。多数の著書を手掛け、「年金は60歳からもらえ」(光文社)を監修。ペットボトルの蓋などB級グッズコレクターでもある。コレクションを展示する博物館(B宝館)を新所沢に10月に開館!


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