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森永卓郎さんのちょっと賢い年金生活

【第40回】介護で地方移住は現実的? 2015.09.16
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 【森永卓郎さんのちょっと賢い年金生活】一覧はこちら

民間の有識者で構成する日本創成会議(増田寛也座長)が、今後10年間で東京を中心とする大都市圏で介護需要が急増するため、施設や労働力に余裕のある地方都市に高齢者を移住させることが望ましいとする提言をまとめました。確かに計算上は、そういうことになるのですが、私はこの提言に懐疑的です。


日本創成会議は、医療・介護の施設や人材に余力のある41の地方都市を具体的に示していますが、その都市は、北海道、四国、九州と本州の日本海側に集中しています。例えば、東京に最も近い甲信越・北陸の受け入れ可能都市は、上越市、富山市、高岡市、金沢市、福井市となっています。確かに素敵な街ばかりですが、東京で暮らしてきた高齢者がこれらの地域に簡単に移住できるかどうかというと、私は難しいと思うのです。


これらの地域は、いずれも東京から遠く離れていて、高齢者がそれまで交流のあった仲間や親戚との付き合い、あるいは利用してきた文化施設の継続利用が困難になってしまうからです。また、地方都市と大都市では、人間関係の濃さが大きく異なります。大都会で暮らしてきた人が、地方の人間関係の濃さに馴染めるかどうかということも、大きな疑問なのです。


私は、現実的な解決策は、大都市郊外への移住ではないかと考えています。もちろん郊外の介護施設も現状足りないのですが、都心部と比べたら、施設を作る十分な土地があります。医療や介護に従事する労働力も、十分にあります。また、郊外であれば、必要な時には、1時間あまりで都心に出かけることも可能ですから、古くからの仲間と交流することも可能になりますし、人間関係も濃すぎることは、ありません。


私自身も、すでに東京から50キロ圏の郊外に住んでいます。環境はよいですし、物価も安いし、観光地へのアクセスもよく、何より優しい住民ばかりなので、私はこの街で、老後を過ごしたいと思っています。

 

■ PROFILE

森永卓郎 1957年東京生まれ。経済アナリスト。東京大学経済学部卒業後、日本専売公社(現JT)、経済企画庁、民間シンクタンクなどを経て、獨協大学経済学部教授に。多数の著書を手掛け、「年金は60歳からもらえ」(光文社)を監修。ペットボトルの蓋などB級グッズコレクターでもある。コレクションを展示する博物館(B宝館)を新所沢に2014年10月に開館!


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