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編集部だより

山歩き/第3話 「山を語るにはまだ早い!」 2008.03.21
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第2話のつづき

 登山道にはよくよく観察すると、道と思えるものがたくさんある。地図をみても初心者にはわからないので、つい「らしい」道を行きたくなる。わからないなら山に入るんじゃない!とお叱りを受けそうだが、初級で、しかも健脚であれば帰りには温泉を楽しもう!などという入門中の入門である(と書いてある)。山でほどよく疲れた後の風呂とビールほどうまいものはない。山に登らずとも温泉とビールは旨い。つまり温泉とビールは最高! もはや温泉とビールがあれば山にはもう登ったも同然なのではないだろうか?という気さえする。こう言うと、余計に山を愛する方の逆鱗に触れそうだが、今回はとにかく歩いて歩いて、不思議なくらい迷った。

 ところが、よくよく観察してみると、なんとなく自然な感じに不自然な木が横になっていたりすることに、後になって気づいた。これが素人にはわからないのだが、山の人々の合図だという。「こっちにいってはイカン!」と。さらに、よくよく観察すると、木々の枝にごく稀にリボンがついているのだ。この木はなんだかうちのモンちゃん(シーズー)に似てカワイイわぁ~と、登山者がついリボンをつけてしまったのではない。迷いそうな道に「ここで合ってるよ」と教えてくれているのだ。できるなら、もっと分かりやすい目印に…。

 既に足の指がズキズキし、膝がワラワラガクガクし、上りよりもツラい。のんびり下っていきたいが、日没が迫っていた。二人は、主に私の足が原因で、慎重にくだって行く。なんとか日のあるうちにふもとまで辿り着いた。
 お寺の裏手に出て来た時に、我々がみたのが「登山道入り口」という看板。どちらから登ろうと下ろうとかまいはしないのだが、道中一度も抜かれなかったのはこのためか? どうやらこの山を登る人のほとんどが、この「入り口」から登っていくようなのだ。それはまぁ、いい。ここから先は地図はいらない。なぜなら、

「○○駅→」

 という手作りの立て看板があるからだ。しかもきちんと舗装されていて、いかにも歩きやすい。何の疑問もなくその道を選んだ。ところが、である。いつまでたっても駅どころか、民家すら見えてこない。舗装も途切れ、荒れた道をトボトボと歩きながら、ふと地図を見直してみた。

「全然ちがっている!?」

 二人は地図から大きく外れた道を歩いていたようなのだ。明らかに方角がおかしい。看板は確かにこっちに駅があると、しかし、辺りの景色からは山から抜け出すどころか、さらに山奥に入っていくようだった。日も暮れかけてきた。 (つづく)


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