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編集部だより

「サナギはいつまでサナギなのか?」 2008.06.06
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前回の続き
 さて。前回ファーブルの話(ではないのだが…)をするつもりが脱線してしまった。そしてどの辺りが今回の話に絡んでくるかというと、「見てない時にいいことは起こる」の法則である。ゴールのシーンを観られないのは残念だが、得点するのはいいことである。昔、何やらの法則みたいなのがあったが、そんな感じである。それで、どの辺りがファーブルなのかと言うと、我が家の比較的目につきやすい場所に昨年の秋口くらいからあった(ような)サナギが羽化したのだ! 最後にどのあたりが恋かというと、とくに何も恋はない。

 それに気づいたのは、多分秋の終わりだったと思う。唐突に不自然に“それ”がいた。サナギだった。木々のどこかでひっそりと変態すればいいものを、何ゆえこのようなコンクリートの塀を選んだのか。それまで何度も通っている場所なのに、サナギになるまで全く気づかなかった。きっとイモイモしながら這って、イモイモしながら塀を登り、ある所で疲れて「そうだ、イモイモになろう」と思ったのだろう。これから寒くなる季節にサナギ?私も妻も「きっと何かの手違いだ。カワイソウニ」と言ってその健気な姿をみたものだ。つまり、私は知らなかったのだが、サナギのまま越冬するんだっけ? 

 こうして季節感ゼロのサナギの寒い寒い冬が過ぎていった。雨の日も晴の日も、氷点下の朝も雪の中も、サナギは茶色の小さな塊として塀にくっついていた。そしていつしか忘れ去られてしまった。

 やがて年が明け、桜の咲く季節が過ぎてもサナギはサナギのままだった。変わったことと言えば、私がまた一つ年をとったのと、サナギの色が緑を帯びてきたくらいだ。時間の経過とともに緑色になるのだよ、普通に考えればもうダメだろう。しまいには、サナギの上部と塀をつなげていた糸がきれ、プラ~ンとなってしるし…。しかしサナギは生きていたのだ! ある晴れた日曜日。近所のホームセンターに買い物に行こうとして家を出た時だった。

つづく
 


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