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編集部だより

あの日へ“グー”! 2008.10.24
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ある日、彼女は悲しかったという。
始業ベルが鳴るか鳴らないかの頃、教授はシャンとしたスーツをまといながら、それでも、なぜか足だけはおやじサンダルで、ひたひたとやってきた。
その光景を不自然だと思う生徒たちを前に、教授は自分自身を弁明した。
「今日は、おやじサンダルです。なぜかというと、今日の朝、買ったばかりのかわいいクツを履いてきたんですね。でも、大学へ来る途中のバスで、そのクツが急にきつく感じて、目の前に座る女子高校生にあげちゃいました。それで、私は裸足になっちゃったんですけど、さすがに裸足はまずいだろうなと、電車に乗り換える際に駅構内でこの“おやじサンダル”を買ってきました」
そんな内容だったと思う。いちいち説明するぐらいならそんな奇怪な行動とらなければいい、あぁそれでも、バスを降りてから、駅構内に入るまでは、裸足でがんばったのだなぁと思う気持ちと、正直、ぼくはよくわからなくなった。そのあと、教授は、自分はお付き合いしている人に合わせてしまう傾向があります…、とかなりプライベートな
ことを話し始めた。いまなら彼女のその気持ち、わかるだろうか?

ある日、少年は嬉しかったという。
通学用のランドセルには、いつも時間割表が入っていて、特に、体育と音楽と美術が好きだった。一番嫌いなのは、国語。文章を読んでも、よく理解できなかった。
ただ、そんな国語の時間は憂鬱だけど、その次には体育の時間があるし、さらに明日は音楽があって、嫌いな国語を我慢すれば美術だってある。時間割によって「好きな曜日」と「嫌いな曜日」が確実にわかれて、そんな決まりきった毎日がやけに楽しかった。そんなことを思い出しながら、手元にある手帳をぼくは見る。アポイントが入っている日も、全く空欄の日もある。仕事も、プライベートも、予定で埋まっている日も、そうでない日も。大人なんだから、自分の時間割、自分自身で決めないと。それでも、願う。誰か、たまにでいいから時間割表を作ってくれませんか?と。


ある日、ぼくはしんみりしていたという。
深夜、大切な友人と車の中で缶コーヒーを飲みながら、近況を報告しあい、しみじみと語り合いながら、ぼくはこのほろ苦いコーヒーそのものを120円で買っているのではなく、あぁこのしんみりとした、缶コーヒーが作りだすこのなんともいえない雰囲気を、120円で自動販売機から買っているのだなぁ、と。120円。オレンジジュースだとか炭酸飲料だとかじゃ決して代替がきかない、この缶コーヒーの魔力。たった、120円。もっと払えば、この魔法はいつまでも続くのだろうか?

 

                          *


想い出に沁みたそんな「ある日」たちは、もう過ぎ去ってしまったことだけれど、もうそろそろ次の目標を定めて、「この日」へステップアップしないと、ね。…って、そんなことわかっている。「この日、ぼくは夢を達成します。」そして、「ある日、ぼくはそんながんばった日々たちを思い出します。」


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