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編集部だより

審判の日 2011.10.29
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私の健康診断の日が近い。時期遅れの健康診断だ。もともとは、もっと早めの予定だったのだが、仕事の都合が付かず、日程を変更してもらったのだ。


普通は早めに済ませたいと思うものなのだろうが、私にとっては好都合だった。私は公私共に認めるゆったりとした体型なので、健康診断に向けて少しでも体を絞ろうと決意していたのだ。


かくして、最近サボりがちだったトライアスロン(仮)の日々が始まった。


通勤には自転車(bike)を使い(勾配が急な登り坂でもギアを上げ、体に負荷をかけつつもスピード落とさずごぼう抜きだ! しかしたまにとんでもないヤツがいて、ドヤ顔でこの俺を抜いていく。今日は逃がさないぜ! と喰らい付くが、追い付くことはない。

 

俺は永遠にヤツの背中を追い続けるのだ)、帰宅したら服を着替えてジョギングに出て(run/時速7キロ)、帰ってくると腹筋、背筋を50回ずつ3セットこなし、仕上げに半身浴(swim)で良い汗をかく。もちろん水分補給は大切だ。
 
私がこんなにも血を吐くような努力をしているのは、雪辱を果たすためだ。
健康診断には毎年泣かされている。再検査の常連なのである。
先に断っておくが、再検査の要因は肥満とは関係がない。肝臓が悪いのか、γ(ガンマ)GTPが高いのだ。理由はわからない。アルコールなど飲まないのに…。

それはさておき、去年の再検査のことだ。
栄養士(中高年女性)の診察を受けたとき、「間食はしますか」と聞かれたので、

「アイスを毎日」と答えた。


すると、「どんなアイス?」と再び質問。「ア●スボックスです。知ってますか?かち割りにグレープなどの果汁を染み込ませた、とても美味しいアイスです」。


このアイスに炭酸を混ぜてゴージャスに楽しむときがあることと、一日に最高七ボックス食べたことは黙っていた。


栄養士は微笑みを浮かべ、小さくため息をついた。

 

「こういう再検査に来る人はね、皆そうなの。やっぱりね、どこかで恥ずかしいとか、見栄を張りたいっていう気持ちがあるのよ。本当のことを言って。本当はクリーム系なんでしょ?」。


「えっ、いや違うんですよ。本当にア●スボックスが好きで」。


栄養士は悟ったように笑った。「正直に言っていいんですよ」。「いやいや、本当に違うんですって」。栄養士は呆れた顔になり、「みんなそう言うんです」。


心外である。私は嘘などついていないのに、栄養士の顔はあたかも「その体はクリームがなければ仕上がらないでしょ」とでも言わんばかりだ。

 

私は頑に闘ったが、最終的に、栄養士は「はいはい、わかりまっした」と悟ったように終止符を打った。

その後は、食生活の改善や適度な運動をすることなど、「それができとったらここに来とらんよ」という話ばかりされて終了した。


この屈辱が、私をトライアスロン(仮)へと掻き立てる。


次の健康診断こそは、この一年の効果が如実に表れているはずだ。

もし出ていなかったら、断言しよう、元の生活に戻す。

ああ、健康診断の日が待ち遠しい。
 

fiction.


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