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歌を通して皆さんと過ごした四十年。その時間と経験を胸に、これからも歌い続ける 2012.02.20
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歌を通して皆さんと過ごした四十年。

その時間と経験を胸に、これからも歌い続ける

 

美しさ可愛らしさ、恐さ哀しさ、深い愛…。

女性のもつさまざまな情念を艶やかに歌い上げる、

日本を代表する歌手・石川さゆりさん。

今年、四十周年を迎える石川さんに、歌への思いや、

三月に明治座で幕を開ける特別公演についてうかがった。

 

■歌手として、いつも明日へと向かう風を起こしていきたい

 

  美しく伸びやかな声、感情によって生まれるさまざまな表情。歌の世界に描かれる女性の人生が、自身の生き方と重なっていく…。息を飲むほどの表現力、その世界に誰もが引き込まれてしまう。
 日本を代表する演歌歌手、石川さゆりさん。昨年末のNHK紅白歌合戦での「津軽海峡・冬景色」は記憶に新しいのではないだろうか。そんな石川さんが今年40周年を迎える。歌とともに生きた年月だが、石川さんは「節目とか集大成とは考えていないんです」ときっぱり。
 「それって終わりみたいでしょ。もちろん今までやってきたこともご覧いただきたい。でもそれは、40という数字にあるゼロのように、ここからまた始まるんだっていう想いなんです」
 石川さんはまるで、輝かしい功績よりも、刺激的な明日の方がずっと大切だというよう。
 「私は歌い手として、いつも“風”を起こしていかなくちゃ!! 前に進むことに臆病になったら…歌っちゃダメよね(笑)」と微笑んだ。変化を怖れず、好奇心全開で新しい事に取り組む石川さんらしい言葉だ。しかしデビュー間もない頃には勘違いしていた時期もあったと言う。
 「仕事や環境にも慣れ、ヒット曲にも恵まれた、とっても幸せな頃。それを自分の歌の上手さのお陰だと思ったのね。ある先生に『さゆりちゃん、自分で歌が上手いって思ってない? そんな歌は素敵じゃないよ』ってズバっと。私はハッとして、そんな考えは捨てて、ステージで生まれるお客様との空気とか、自分が音楽から感じたことを大切するって決めたんです」

 慢心や奢りは捨てた。きれいにまとめずとも、表現することはできる。そのためにたゆまぬ努力を続けた石川さんの歌には、やがてドラマチックな女性たちの情念が宿り始める。いくつもの歌が私たちの人生の中に息づいていく。石川さんはそこに流れた年月こそが大切だと言う。
 「10代から歌い始めて、随分時が流れたと思いますが、歌が一番好きという思いは変わりません。それに、今の私には、40年という、歌を通じて皆さんと一緒に過ごした時間や経験があります。その中で知った、歌の楽しさや恐さを全部飲み込んで、自分が面白いと感じることに挑戦したいです」

 

■人の顔が見える 

 その一人ひとりに思いを込めて歌う

 

 3月に通算110曲目となるニューシングル『浜唄』を発表する石川さん。アルバム収録曲を含めると、世に送りだした歌はすでに2600曲以上にもなる。そのすべてが歌手・石川さゆりへとつながる大切なもの。中でも2011年は『津軽海峡・冬景色』が特別なものとなった。大晦日のNHK紅白歌合戦で披露されたこの歌で、石川さんはかつてない経験をした。
 「昨年は東日本大震災の後、東北にはずいぶんおじゃましました。たくさんの方とお話をして、お友達になってもらって。紅白(NHK紅白歌合戦)では紅組の最後を務めさせていただきましたが、歌いながら『あの人にちゃんと届いているかな』『みんな見てくれてるかな』…そんな風に、一人ひとりの顔が鮮明に浮かんだのは初めてでした」
 歌手として一人ひとりを想いながら歌う姿勢はどんなステージでも変わることはない。一度限りの気持ちで、たった一人で観客の期待を受け止める。それでもいつも聞いてくれる「あなた」に気持ちを届けたいと心を込める。ありったけを投げうつ。

 

■まるで本の形をした音楽! なかにし礼さんの描く貞奴に感動!!

 

 その情熱をもって、石川さんは3月・4月の明治座公演に臨む。石川さんの40周年と明治座創業140周年が重なった特別な公演。お芝居とオンステージの二部で構成され、今回の舞台『貞奴 世界を翔る』は脚本を、石川さんの歌も数多く手がける作詩家・小説家の、なかにし礼さんが務める。
 貞奴とは明治時代に実在し、日本一の芸妓と謳われた川上貞奴のこと。「オッペケペー節」の川上音二郎との出会いから日本の女優第一号として活躍した人生を描く。天性の美貌に加え、粋でおきゃんで芸達者。艶やかな踊りと謡いで世界を魅了した貞奴。どこか石川さんとイメージが重なってしまう。
 「似てます! とは言えない(笑)。ただ、いろいろなことに好奇心をもって、自分を信じて明日に向かっていく。そういう所は、何か同じにおいを感じますね。特に女性は、一色ではなくていろんな色をもっています。今回の舞台で、貞奴の明るさや元気、また不安を抱えながらも前に進もうとする強さ、そんな彼女の色を出したいです。
 貞奴を演じるのは二度目になりますが、今回脚本を書いてくださるのは、なかにし先生ですからね。一人の女性といっても全然違う切り口なんです。女性の一生って、やはりいろいろな面があるんだなぁって感じます。それに先生は、歌の持つ、心を動かす力を肌で感じてきた点で、他の脚本家とは違います。物語の中にリズムや躍動といった音楽があるんです。それを見つけるのが私には楽しくて」
 歌い手の表現を知りつくした二人のつくる舞台、まさに最強のタッグが実現した。
 「本当に生っ粋の芝居だけなら、役者さんの世界になりますが、そこに石川が立つのですから、やはり歌い手だからこそできる表現をお見せしたい。それを芝居にして皆さんに楽しんでいただけたら、どんなに素敵だろう。しかも明治座140周年の記念公演。そういう意味でも、なかにし先生と一緒につくる舞台を、お客様と一緒に私自身も楽しみたいと思います」
 同じ歌を歌っても、その時々で違う情景が見える。だから飽きることなんてない。歌う、その時の自分が感じるままに、感じたものを醸し出す。石川さんは「歌い手としてこつこつと、一つ一つ積み重ねてきたことや、長く続けさせてもらえたことは本当に幸せ」だと言う。そしてまだまだやってみたいことがたくさんあると目を細めた。
 「音楽とか歌って、作り方は無限なんです。まだできることはたくさんあります。まずは明治座をスタートに、え!? こんなことやってるの!  って驚かれるような私をご覧いただきたいですね(笑)」
 40周年を飾る記念シングル『浜唄』をひっさげ、まるで貞奴のように爽やかな風を巻き起こし、石川さんは翔ていく。まだ本人さえも知らない石川さゆりが待つ舞台の幕が開く。 

 

 

 

●歌手/石川さゆり
いしかわ・さゆり  1973年歌手デビュー。1977年「津軽海峡・冬景色」が大ヒット、第19回日本レコード大賞歌唱賞など数々の音楽賞を受賞。「天城越え」
「風の盆恋歌」など多くのヒット曲を持つ日本を代表する演歌歌手。2011年NHK紅白歌合戦で紅組トリの熱唱は大きな反響を呼んだ。今年40周年を迎える。

 

 

 

明治座創業140周年記念◎石川さゆり40周年記念

「石川さゆり特別公演」

2012年3月14日(水)~4月10日(火)

第一部「貞奴 世界を翔る」
■脚本・音楽監修/なかにし礼 
■演出/金子良次
■出演/石川さゆり、大和田獏、淡路恵子、曽我迺家寛太郎、

  小西康久、吉満涼太 他
第二部  石川さゆりオンステージ「歌日和」
■構成・演出/河東 茂

 ★3月25日(日)14:00開演は「石川さゆり40th記念日」として、

第二部の石川さゆりオンステージ「歌日和」を特別バージョンにて上演します!!

 【問】明治座チケットセンター

03-3666-6666

 

information
◎石川さゆり40周年記念シングル「浜唄」3月25日(日)発売!!   1,200円(税込)
◎「石川さゆり40周年記念CD BOX」CD5枚組 3月14日(水)発売!!  10,000円(税込)


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