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自分の感情に素直に、まるごとの自分を生きる。『わりなき恋』がその気づきになればと思います 2016.09.20
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日本映画界にデビューし、瞬く間に銀幕のスターとして一世を風靡した女優・岸惠子さん。その輝きは女優生活65年となる今も変わることがありません。今回は、自身で書き上げた小説『わりなき恋』を基に自ら脚色した一人芝居についてうかがいました。

 

老いの在り方を投げかける岸惠子渾身の一作『わりなき恋』

 屈託のない笑顔、玉のように滑らかな声、映画女優として日本中を席巻し、以来65年という年月を第一線で活躍する女優・岸惠子さん。しかし岸さんは自らを女優としては不完全燃焼だと言います。  「自分に潮が満ちて、いろんなものが蓄積されて、今こそいい芝居ができる時に、高齢の女優にはそれを発揮する機会がない。だから、女優としては完成できないまま」  それでも岸さんは爽やかな笑みを浮かべこう続けました。  「その分、私は“書く”ことができた」  その言葉通り、岸さんは作家としても素晴らしい才能をみせました。『わりなき恋』はそんな岸さんの渾身の一作。  物語はドキュメンタリー作家・伊奈笙子と妻子あるビジネスマン・九鬼兼太の出会い、純粋で狂おしいほどの結びつき、濃密な時を過ごす二人に見え隠れする結末の予感を、美しい日本語と柔らかな筆致、丁寧な描写で書き上げた傑作です。岸さんは小説について「これは血道を上げましたね。老いの一つの在り方を、人間の尊厳を込めて描きました。人生の終盤に一瞬でも虹が掛かるような華やぎがあってもいいよねって。ただその華やぎは必ず別れを伴います。その別れの切なさ美しさを感じていただければと思います」と言います。  こうして完成した『わりなき恋』は、女性を中心に大きな反響を呼びました。そこから舞台化の話が持ち上がりますが、思い入れのある作品だけに、結果的に岸さんは脚本を自ら書くことに。そこにはたいへんな苦労があったそうです。  「もうたいへん! もったいなくてどこも削りたくない。十数回も書き直して。これで決定稿って言ったのが3回(笑)。私にとって大事な所も思い切って削って、これは別物なんだって自分に言い聞かせるのが大変でした」

 岸惠子が老齢の男女の純粋な愛と別れを熱演する一人芝居

 さらに岸さんは舞台という表現方法にも悩まれます。  「舞台という世界は手探りの部分が多くて。前回は大掛かりなセットもない一人芝居でしたが、本当に椅子に座って朗読してしまったら皆さん眠ってしまうでしょ(笑)。だから私は舞台上を動き回って、一人二役で演じました。とても疲れましたが皆さんには充実した時間を過ごしていただけたと思っています」  今回の公演にも岸さんの強い思いの、ありたけが溢れます。舞台を通して自分と向き合うきっかけになればと声を弾ませます。  「年を重ねても私も皆さんと同じように、喜んだり悲しんだり、恋をしたり別れたり。孤独と死を少しだけ近くに感じながら、それでもその時を自分らしくまるごと生きています。物語で描いたように、恋に落ちるって倫と不倫だけで説明できない部分もあると思うの。そこに炎のように燃え上がる感情がある、それ自体は素晴らしいと思います。だけどやはり許されない状況の中で、愛情と後悔との狭間で揺れて悩んで苦しんで。それが人間だと思う。道徳的に許されなくても、最初の純粋な気持ちまで否定するのは哀しいことです。そんな、“わりなき”気持ちを受け入れて自分のものにすることは、きっと自らの成長になるはず。自分の感情に素直になって、それこそ自分をまるごと生きて欲しい。その気づきにこの舞台がなってくれたら嬉しく思います」

 

■プロフィール

女優・作家/岸 惠子

きし・けいこ 女優・作家。横浜市出身。『君の名は』『雪国』『おとうと』など多数の名作に出演。42年パリ暮らしの後、ベースを日本に置き、執筆、講演など精力的に活動している。著書に『巴里の空はあかね雲』『ベラルーシの林檎』他。2011年フランス共和国政府よりフランス芸術文化勲章コマンドールを受勲。 

 

■インフォメーション

岸惠子一人芝居
『わりなき恋  l’amour』 

■原作/岸惠子(『わりなき恋』岸惠子著(幻冬舎刊))

■脚色/岸惠子

■出演/岸惠子 ピアノ/細井豊 演出/星田良子

■日程 9/24(土)神奈川県立音楽堂、9/28(水)新宿文化センター大ホール、

10/1(土)さいたま市民会館おおみや大ホール、10/8(土)千葉市民会館大ホール、

10/12(水)町田市民ホール

■料金/6,500円(全席指定・税込)

 【問】サンライズプロモーション東京0570-00-3337


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