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TVでも人気のスーパードクター 順天堂大学医学部教授 小林弘幸先生の健康講座

【第22回】腸は「第一の脳」 2015.07.13
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【TVでも人気のスーパードクター 順天堂大学医学部教授 小林弘幸先生の健康講座】一覧はこちら

 新緑シーズンを迎えました。梅雨入りする前に、若葉の季節を満喫したいものです。一方、この時期に増えるのが五月病。若い頃、他人との関わりが億劫になった経験がある人もいるのでは。五月病やうつは心の病であり、脳の不調と考えられがちです。脳内神経伝達物質セロトニンなどの分泌が減ることが原因とされますが、詳しくは分かっていません。そこで私が注目するのが「腸」です。

 これまでヒトの指示伝達は「脳→自律神経→腸」の順に届くと考えられていましたが、最近は「腸→自律神経→脳」からも伝わることが分かってきたのです。

 たとえば、ビジネスマンに急増する「過敏性腸症候群」。腹痛や腹部の不快感を伴い、便秘や下痢が長引く病気です。以前はストレスがたたり、腸のトラブルを引き起こすと考えられていました。最近は腸の不調が先に起こり、それが脳にストレスを与える可能性が示唆されています。

 さらに、うつ発症の原因とされるセロトニン。セロトニンの実に95%が腸で作られているのです。セロトニンは腸のぜん動運動(収縮運動により内容物を移動)によって分泌されるため、腸の働きが悪いとセロトニン分泌量も低下します。今のところ腸でできたセロトニンが脳へ働くことは証明されていませんが、何らかの関わりを持つ可能性があります。

 食べ物を消化吸収するだけでなく、脳の活動とも関わっている腸。近年は脳科学が大きな注目を集め、脳と心を結びつけて考えるのが主流です。しかし、腸もこのように心に大きな影響を及ぼしているのです。また、腸は脳からの指令がなくても活動できることから「腸は第二の脳」とも呼ばれます。しかし、腸が脳や身体へ与える影響を踏まえると「腸は第一の脳」であるとさえ私は考えています。適度な運動と正しい食事を心がけ、腸を働かせてください。腸がきちんと動けば、脳や身体を元気にしてくれるのです。

 環境に馴染めずに起きる五月病。新入学生なら一人暮らしで食生活が乱れたり、新社会人なら歓迎会続きで暴飲暴食になるなど、腸内環境の乱れが五月病の引き金となる可能性があります。もし、故郷を離れて新生活を始めた知人がいたら、慣れ親しんだ「ふる里の味」でも送り、疲れた腸と心を労わってあげてください。

 

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■小林弘幸(こばやし・ひろゆき)

順天堂大学医学部病院管理学・総合診療科教授。日本体育協会公認スポーツドクター。87年、順天堂大学卒。92年、順天堂大学院医学研究科(小児外科)博士課程を修了。自律神経バランスの重要性に着目し、便秘外来を開設。主な著書『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』(サンマーク出版刊)、『聞くだけで自律神経が整うCDブック』(アスコム刊)など。


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