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TVでも人気のスーパードクター 順天堂大学医学部教授 小林弘幸先生の健康講座

自律神経も年をとる 2022.12.14
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【TVでも人気のスーパードクター 順天堂大学医学部教授 小林弘幸先生の健康講座】一覧はこちら

 「体がだるい」「めまいがする」「肩こり」など、病気ではないけど気になる不調はありませんか? 原因は自律神経の働きの衰えにあるかもしれません。

 自律神経には車のアクセルにあたる交感神経、ブレーキの副交感神経があります。双方がバランスよく働く、つまり自律神経が整うことで全身の血流がよくなります。血液に含まれる酸素と栄養が体中に行き渡れば、免疫力が向上したり、体調が整います。

 自律神経は免疫力を担う白血球とも関わっています。白血球の中の顆粒球(大きな異物を退治)は交感神経が優位になると増え、リンパ球(ウイルスなど小さな異物を退治)は副交感神経が優位になると増えます。双方が適度に働くことで病や不調を寄せ付けにくくなります。

 冒頭で挙げた体の不調は、30歳以降の年代から徐々に増えてきます。実際にこの年代の自律神経の状態を調べると、とくに副交感神経の働きが低下しはじめます(個人差はあるものの男性は主に30代、女性は40代あたりから低下)。また、自律神経の働きは30代以降、10年ごとに約15%ずつ低下していくことも分かっています。

 ただし、トレーニングで筋肉を鍛えるように、自律神経の働きも日々の心がけで維持できます。基本は規則正しい生活です。適度な運動に励み、発酵食品や食物繊維などで腸内環境を良好にしてください。

 もうひとつ重要なのが呼吸です。自律神経は私たちの意志と関係なく、四六時中働いています。しかし、呼吸の仕方次第で自律神経をコントロールできるからです。副交感神経の働きを優位にするのが深呼吸です(浅い呼吸だと交感神経が優位に)。副交感神経の働きが高まれば末梢の血流が増加し、血液に含まれた栄養や酸素が体のすみずみまで行き渡ります。おすすめの深呼吸は4秒かけて鼻から吸い、そして倍の8秒をかけて口からゆっくり息を吐くこと。今からでも実践できる病や不調を遠ざける方法です。


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