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TVでも人気のスーパードクター 順天堂大学医学部教授 小林弘幸先生の健康講座
- 健康になる「おやつの食べ方」 2023.07.25
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疲れが溜まってきた頃、ついつい手が伸びるおやつ。確かにケーキやポテトチップスなどの食べ過ぎは控えた方がよいです。今回は心身をリフレッシュさせるだけでなく健康力を高めるおやつの食べ方を紹介します。
私が勧めているのが、食物繊維が豊富に含まれている「ドライフルーツ」です。食物繊維には腸のぜん動を促す「不溶性食物繊維」と、便をやわらかくする「水溶性食物繊維」の2種類があります。ドライフルーツはこの2つの食物繊維をバランスよく含んでいます。そのほか、ビタミンやミネラル、カリウムなども補うことができます。マンゴーやプルーン、いちじく、干し梅などを、片手に軽く乗るくらいの量を食べてください。
また、「チョコレート」は優秀な栄養素を含むおやつです。抗酸化作用のあるカカオポリフェノールは、悪玉コレステロールの酸化を防ぎ、腸の調子を整えるのに役立ちます。血流をよくしたり、シミやしわを抑える効果もあります。
カカオ豆の半分は脂肪分ですが、主成分のステアリン酸は低カロリーで血中コレステロールを下げる効果があります。そのほかオレイン酸やビタミンE、マグネシウムなども入っているほか、近年は乳酸菌やビフィズス菌などを加えた機能性チョコレートも販売されています。ただし、一般的なチョコレートはカカオの含有量が多くありません。カカオ成分が70%以上の商品を選ぶようにしてください。
また、イライラが溜まっているときは、ガムを噛みましょう(1回5分)。ガムを噛むと脳からα波が出ることが分かっています。これは瞑想しているときや、ぐっすり眠っているときにも出るのですが、一定のリズムでガムを噛むことでも出ると考えられます。また、ガムを噛むことで血流がよくなり、小脳や前頭葉の血流が10~40%アップし、脳の活性化につながることも分かっています。