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TVでも人気のスーパードクター 順天堂大学医学部教授 小林弘幸先生の健康講座
- 体が変われば心も変わる 2026.11.05
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行楽シーズンですが、神社や森を訪れ、晴れやかな気持ちになった経験はありませんか。こうした場所は〝パワースポット〟と呼ばれています。科学ではパワースポットに宿る力は解明できません。ただし、場所を変えると体の状態が変わり、その結果、心の状態が変わることは間違いのない事実です。
例を挙げると、狭くて暗い部屋、書類が散らかったデスク、視線や騒音にさらされる場所…、こうした環境では体は正常さを保てません。呼吸は浅く、肩に力が入り、視野が狭くなります。心は沈み、物事を悪い方へ考えたり、明るい気持ちへの切り替えが難しくなります。このとき自律神経のひとつで心身を緊張させる交感神経が優位になっています。
反対に緑豊かな場所、空が広く見える場所はどうでしょう。風や葉が揺れる音、光、においなどを五感で感じ、自然と深い呼吸をし、肩の力が抜けています。心身をリラックスさせる副交感神経が優位になっています。
人は落ち込んでいるとき、「ああでもない、こうでもない」と悩みます。そんなときは思考ではなく、自分がいる場所を変えてください。わざわざ遠くのパワースポットへ足を運ぶ必要はありません。普段とは違う環境だと感じる場所で十分です。体の緊張がゆるめば自律神経の働きが整いやすくなり、心に余裕が戻ってきます。
「心・技・体」は3つすべてが揃うことが大切です。ただ、多くの人は心を重視していますが、最も重要なのは「体」だと私は思います。自らに「不安になるな」と言い聞かせても簡単に不安は消えませんし、むしろ意識したことで不安が増す場合もあります。
一方、体は簡単に変えられます。先に話したようなリラックスできる場所へ行ったり、自宅で深い呼吸や背伸びなど、少し体を動かすのもよいでしょう。体と心はつながっていて、体が変われば心も変わっていくのです。









