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芸能人インタビュー

第2回 かとうかず子/女優 2007.04.14
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ありのままの自分自身がでてしまうのが舞台。

だからいつでも成長していたい

舞台、ドラマ、司会もこなし、知的で華やかな雰囲気を持つかとうかず子さん。いつでも自然体でしなやかに役を受け入れるかとうさんが出演される舞台『ブルーストッキングの女たち』について意気込みを伺いました。

偶然見つかった、平塚らいてうとの不思議な共通点

 明治44年に発行された『青鞜』は、平塚らいてう(らいちょう)を中心として編まれた日本で初めての婦人文芸雑誌です。『青鞜社』に集ったらいてうらの婦人活動は、家父長制度により男性に服従することを強いられていた女性たちを覚醒させ、世の中に多大な影響と衝撃を与えました。

 3月9日から紀伊國屋ホールで上演される『ブルーストッキングの女たち』は、平塚らいてうが中心となって立ち上げた『青鞜社』とその周辺の人々の愛に生きる姿、激動の人生を描いた舞台。かとうさんは時代の先導者、平塚らいてうを演じます。

 「男性が主体の時代に女性の自由を叫び改革を起こす行動力…。果敢で躊躇しない平塚らいてうさんておもしろい方だと思ったのがまず最初の印象でした。それで、どんなに逞しい人かと思ったら、案外そうでもなくって。良い家庭に生まれて聡明で学識もある、女性の解放を高らかに宣言する反面、愛を選んじゃう一面も。女性に愛を告白されたかと思えば、恋人の男性は若い!それにお子さんもいるなんて、憧れますよね。美しくノーブルで小柄、人目を引く風貌の方だったそうで、私にできるかなあ、なんて(笑)。でも、是非演じてみたいと思いました。

 私が彼女に持っている“改革運動をした女性”というイメージが強すぎたので、まず資料を読んでから台本にいこうと思っていたのだけれど、彼女にまつわる本はほぼ絶版に近くて、本屋を捜し回ってやっと一冊、瀬戸内寂聴さんが書かれたものを見つけました。前書きでは、平塚らいてうを書くのにあまり乗り気でなかった寂聴さんは、平塚らいてうさんと同じ犬年生まれ。この一致で執筆を決めたんですって。実は私も犬年生まれ! 不思議な共通点を見つけて、これで私も参加できると思いましたね(笑)。 

 役作りに関しては、自分のイメージが先行しても良くないと思っているので、事前知識は得ても、演出家の方にお任せして私はゼロから始めることにしています。ニュートラルな立場で指導された通り素直に演技をして、良いものを創りあげていきたいですね。愛に生きるさまざまなタイプの女性が登場しますが、この時代ではとても難しいことですよね。どの人も自分に正直だったと思うのです。これまでに演じたことのない役ですし、今から稽古が楽しみです」

自分の生き方を探し求めていた20代の頃

 大学生で舞台デビューしてから、テレビや映画にも数多く出演されてきたかとうさん。今やベテランと呼ばれる彼女ですが、ずっと女優に向いてないと感じていたと語ります。

 「オーディションを受けてこの世界に入ったのだけれど、初めての稽古から自分が何も出来ないことに気がついたんです。初めてのことだからしょうがないのですが、その後も演技の場にいていいのだろうかといつも考えていました。25歳になっても就職情報誌を毎週買って、自分に合う職業は何か探していたくらいですから。変わったのは結婚して、子どもが出来てからですね。役者を辞めた方がいいかとも考えましたが、もしかしたら何年後かに『あなたたちのために仕事を辞めたのよ』と口にしてしまうかもしれないと思ったのです。それならもう、無理しても両方やってみようと。人のせいにしたくない!と強く思うようになりました。

 役者が舞台に立つと、その人そのものが見えてしまうと思うのです。自分がどんな生き方をしてきたのか決して偽れない。技術だけではごまかせない自分の内面がお客さまには全て丸見えなのではないかと思うのです。30歳までは怖くて舞台に挑戦できなかったのですが、お客さまと同じ空間で少しずつやっていくと、厳しかったり優しかったりさまざまな目線を感じて、お客さまが成長させてくださっているのだとひしひしと感じていますね。そんな経験を通しようやく、舞台を面白いと思えるようになりましたね」

年齢を重ねるのは素敵なこと。今から楽しみです

 舞台について、人生について生き生きと語るかとうさん。その美しさと魅力の秘密は…

 「特に気を付けていることは無いのだけれど・ 考えてみると睡眠時間はかなり多くとっていますね。昨日なんて夜8時40分に寝てます(笑)。リフレッシュできますし、健康にも良いし一石二鳥。朝も5時半には起きて、行ける時はプールでウォーキング。毎日ではなく行ける時に行くのがポイントですね。

 私、すごくズボラでアバウトなんですよ(笑)。細かいことは気にしない。器用そうに見えるみたいだけど、一つのことしか一所懸命になれなくて、不器用なんです。だから、一つずつやっていこうかなと。そして、いつも楽しく過ごすことを心掛けてますね。子どもが大きくなって親離れしていく。私もきちんと子離れをしていきたいです。これからの

人生、いろいろなものを見たり聞いたり、若い頃とは違う見方でたくさんの経験をつめるのではないかと今からワクワクしているんです。若い頃は、皆の視線が恥ずかしくて新幹線のトイレにもいけなかったのですが、もうこの年齢なので堂々と行っちゃいます(笑)。開き直りでしょうか。でもそれが、自由に楽しくできる秘訣かな。攻めの姿勢でこれからも頑張りますよ」 

 

女優/かとうかず子
1958年名古屋生まれ。大学在学中にロックミュージカル『サロメ』の
オーディションでつかこうへい氏に認められ、79年舞台『広島に原爆を落とす日』で本格的に舞台デビュー。高い評価を受け、以後はテレビ
ドラマ、映画、CM、レポーターと幅広く活躍し、代表作は多数。 

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