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芸能人インタビュー

第7回 森山良子さん 2007.08.17
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長く熟成させてきた可能性が、そろそろ花開いてもいい頃かな。
人生まだまだこれから!

 数々の名曲を生み出し、心に染み渡るような透き通った声を持つ森山良子さん。穏やかな話し方からは想像もつかないほどのバイタリティと前向きなパワーを秘めています。トップシンガーの地位を誇る今も努力を惜しまない森山さんの魅力に迫りました!

人と人、心と心を結び付ける。音楽に制約や制限はない

 人と人とを結び付け、聴く人を温かい気持ちにしてくれる歌声を持つ森山良子さん。そんな彼女が、9月に公開予定の「舞劇 楊貴妃」のエンディングテーマを歌います。「日中国交正常化35周年記念」と銘打たれたその舞台は、日本と中国との初めての共同制作の舞劇です。まさに森山さんの歌が架け橋として、日本と中国を結ぶことになりました。

 「『舞劇 楊貴妃』は日中交流のための公演ということで、両国が結び付くためのさまざまな要素が盛り込まれています。これからの両国において大きな意味を持つことになるこの舞台で歌を歌わせていただけるのは、とても光栄なことです。音楽には国境というものがありませんから」

縛られない自由な心が、新たな楽しみや輝きを生む

 「舞劇 楊貴妃」の音楽は、ドラマ「華麗なる一族」の音楽など第一線で活躍する服部隆之さんが作曲を担当し、森山さんが作詞と歌を担当します。希望をイメージしたというこの歌で、現在辛い思いをしている人々も光を見出せるのではないでしょうか。

 「私たちの世代って、輝かしい青春時代を現在にも引っ張ったまま、どこか夢見心地というか、夢見がちな人が多いものだと思うんです。少なくとも私の周りは楽観的に暮らしている人ばかりなんですよ。50代なんてまだまだ自分の可能性がたくさん残されているでしょう? 自分の可能性が花開いていくだけの積み重ねの期間が終わって、やっとスタート地点に立ったところ。むしろこれからなんです。自分にどんなことが出来るのかっていう、これからが面白いところなんですよ。本人にしかわからない葛藤や苦悩と日々闘っていて、辛いこともたくさんあるのでしょうけれど…『自分はこうだ!』と決め付けずに、『どうにでも出来る』、と大きく構えていて欲しいです。年齢にしてもそうですね。日本人は年を気にし過ぎる傾向があります。若すぎてこの色は着られない……とか、年に捕らわれていますよね。私の母は今88歳ですが、年を重ねてからの方が鮮やかな色のものを着るようになりました。真っ白な髪に、ピンクや真っ赤がとても映えるんです。ですから、母には明るくて綺麗な色の服をプレゼントしています。私ですら気後れするような派手な色を贈ることもあります(笑)。けれど母は喜んで着ますし、お洒落に着こなしてファッションを楽しんでいますよ」

堅実で、誠実で、努力家。天才歌手の意外な素顔

 日本ジャズ界のパイオニアとして有名なトランペッターだった父と、オペラ歌手を目指していたという、今も昔も森山さんの歌の良き批評家である母。そんな音楽一家で育った森山さんの創作活動は、どのようなものなのでしょう。

 「今回の舞劇のように服部さんが作られた曲が先にある場合には、そのメロディーやリズムを聴き、あとは何度も何度も楊貴妃の気持ちを想像して、創造していきます。でもね……服部さんの曲を初めて聞いた時に思ったことは、『私、これ歌えるかなぁ!?』でした(笑)。一言で言うととても壮大なんです。色々なモノが絡み合って、幾重にも折り重なって、とてもわくわくするような……とにかく、初めてのタイプの曲でした。私の一番高いキーを教えたら、そのキーをそこら中にちりばめられちゃって……(笑)もっと低く言っておけば良かったワ~なんて思っちゃった(笑)。服部さんの曲は本当にスケールが大きいです。もう歌詞の90%は出来ているんですけれど、曲に呑まれない歌詞とは、負けない歌詞とは……とまだ模索しています。これまでどちらかと言うとポップシンガーだった私にはなかった引き出しを、いくつも開かなければならない。粘って、もっとじっくり仕上げたいと思っています」

 普段は「ま、いっか」をモットーにしている森山さんですが、歌に向き合う時だけは一転。妥協を一切許さない、厳しい姿勢を見せます。

人間はつねに変化するもの。さらなる高みを目指して

 「歌うことは、自分自身に対する表現なんです。歌がなくなったら、私は本当に何も出来ない。歌が中心の生活ですから、いつも声のことを考えていますし、それが自分を引っ張っているんですね。毎日反省して、毎日変わっていくのが楽しくて仕方ありません。今回の楊貴妃との出会いも、シンガーとしての新しい扉が開くことにつながると思います」

 最前線で活躍するシンガーとして人々の魂を揺さぶり続け、つねにより良い自分を目指し成長していく森山さん。持ち前のパワフルさと前向きさで、次々と新しい扉を開け放っていく彼女から、今後も目が離せません。

■森山 良子/歌手

もりやま・りょうこ 1948年東京生まれ。「禁じられた恋」を始め「涙そうそう」、「さとうきび畑」、「あなたが好きで」など、ビッグヒット多数。「森山良子コンサートツアー 2007~2008」全国ツアー中。オフィシャルホームページ

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