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芸能人インタビュー
- 宮本隆治/名物ベテラン・アナウンサーが語る・・・ 2008.03.11
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運を呼び寄せる秘訣
昨年3月に34年間勤めたNHKを退職し、フリー転身後は日本テレビ系「週刊オリラジ経済経済白書」のバラエティ番組などで活躍の場を広げている宮本隆治アナウンサー。2007年12月31日から1月1日にかけては日本テレビ系「26時間テレビ」で番組の総合司会を務め『シャル・ウィ・ダンス?』のコーナーでは社交ダンスを披露しました。様々なことに果敢にチャレンジし続ける宮本さんの開運の秘訣とは、一体何なんでしょうか? ダンスリハーサルの合間に編集部がお邪魔し、お話をお伺いしました。
新しいジャンル「ダンス」にチャレンジしています!
「今はダンスに夢中です。経験はまったく無く、57歳にして、はじめてのことばかりです。振りを教えてもらった時は目が点でした。フォークダンスしか踊ったことない私が、なんとサンバですよ。そりゃ昔は産婆さんにはお世話になりましたけど(笑)」
そう笑う宮本さんは昨年末の日本テレビ系「26時間テレビ」で総合司会を務め、その番組の生放送で社交ダンスを披露していたのは記憶に新しいと思います。
「私は本来、生放送には強いんです。NHKでこれまで何回もやってきましたが、このダンスばかりは不安で仕方ありませんでした。しかしラテンアメリカチャンピオンの和田恵先生が一緒ですから、そこは心強い。とにかく全力を尽くします」
人との縁に支えられた転勤の数々
NHKを定年退職後、フリーアナウンサーとして益々活躍の場を広げる宮本さん。『この人があの宮本さん?』と驚くほど、素顔はおちゃめで明るい人柄。取材時も時折、笑いを盛り込んで和やかなムードを作ってくださいました。そんな宮本さんは「私は運だけで生きてきたようなもの」と話します。
NHK時代、さまざまな土地に勤務し、人生を大きく変える出会いがたくさんあったようです。
「私の初任地は北海道の帯広放送局でした。そこでディスクジョッキーをやっていた時に松山千春さんや中島みゆきさんにお会いして、この業界がはじまった感じです。その出会いは私にとって、とても大きかったですね。それから京都、東京、福岡、それからまた東京と勤務しました。その転勤の節目節目に大きな転機があったように思います。
福岡時代、東京から先輩アナウンサーの中田薫さんが単身赴任で来られたんです。その時、温泉好きの中田さんと一緒に、私が運転手になって毎週末、九州の温泉を車で回っていたんですよ。そうして私が東京に戻って1年後、中田さんが東京のアナウンス室長になられたんです。サラリーマンですからね、あの1年間の温泉巡りは無駄ではなかった(笑)。人の縁には恵まれているんです。一つひとつの出会いや行動が今に繋がっているんですね」
はじめてのことばかりの民放番組は戦いの場
フリーとして大きく羽ばたいている宮本さんですが、最初は職場の変化に戸惑ったこともあったといいます。「これまでNHKでは歌番組やニュースとジャンルが狭められていましたが、フリーになってからは様々なことをやらなくてはいけなくなりました。例えば、バラエティの司会や、歌(川中美幸さんとのデュエット「金沢の雨」をリリース)、ダンスもやるし、今、スピードスケートにも挑戦しているんですよ。
NHKと民放との大きな違いは、どこに制作の力点をもっていくかですね。NHKの場合はじっくり時間をかけて熟成させていきますが、民放の場合は瞬発力が大事。打ち合わせ無しのいきなり本番ですから慣れるまで不安の連続でした。
この間、「週刊オリラジ経済白書」の番組で、犯人を逮捕する時に使う網(捕獲網)を紹介していた時、私は射程を間違えて発射を失敗しちゃったんです。普通はNGですよね。ですが、民放は「それが面白い」ということで、そこが放送されました。その「のりしろ部分」が使われるのです。それから、NHKでは司会者がしゃべっていると皆静かに聞いてくれるんですよ。だけど民放は聞いちゃいない(笑)。短い言葉で割って入って注意をこっちに集めなければいけない。声も大きくなりましたよ。今のバラエティは“お笑い”の場ですから、ここでは年齢やこれまでの経歴は関係ありません。戦うような意識で向かっていかないと負けてしまいます。さらに私のストライクゾーンが広がった感じがしますね」
運というのは人間が創り上げるもの
チャレンジし続ける宮本さんの、ずばり運を呼び寄せる秘訣とは?
「人を好きになることですかね。僕には閃きはないんです。ですが、閃いてくれる人たちは僕の周りにいっぱいいます。運というのは人間が創り上げるものです。神様もいらっしゃいますが、具体的には、第三者である人が創ってくれるんですよ。人を大切に、人の縁を大事にすること。そうすると自然に目の前のこと、ものが拡がっていくと思います」
宮本さんのラッキーアイテム
旧500シリングのオーストリア金貨、昭和25年発行の五円玉
歌謡チャリティーコンサートの景品でいただいた2000年発行のオーストリア金貨と私が生まれた年・昭和25年製の五円玉。硬貨に効果がありますように(笑)。験かつぎにこの硬貨をいつも小銭入れに入れてます。
宮本 隆治(みやもと りゅうじ)
1950年福岡県生まれ。1973年NHKに入局。「歌謡コンサート」「のど自慢」などの音楽番組を中心に出演。NHKの看板番組である「紅白歌合戦」の総合司会は6年間(95年~00年)務めた。2007年、NHK定年退職の期限を迎えたことからフリーランスに。現在、日本テレビ系「週刊オリラジ白書」などにレギュラー出演。特技は日本正統少林寺拳法。