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芸能人インタビュー

三宅裕司さん/役者 演技だけに留まらない絆が、本物の家族を生んだ。 2008.03.29
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この映画で家族の温かさや素晴らしさを感じてほしい。

 テレビ、ラジオ、映画、舞台と幅広く活躍中の三宅裕司さん。ラジオ番組のパーソナリティを務め、その闊達な話しぶりからテレビでも引っ張りだこになり、今や名司会者として不動の地位を築き上げました。そんな三宅さんに、ご自身が座長を務める劇団『スーパー・エキセントリック・シアター』や、主演映画『結婚しようよ』についてお伺いしました。

劇団は、これまで生きてきた人生の集大成

 役者としてもさることながら、数々の番組の司会や舞台の演出も見事にやってのける三宅裕司さん。大学時代は落語研究会、ジャズコンボバンド、コミックバンドと実に三つの顔を持ち、学園祭では大活躍だったそうです。28歳の若さで劇団『スーパー・エキセントリック・シアター』を立ち上げ、座長としての手腕を遺憾なく発揮しています。

 「ミュージカル・アクション・コメディという、旗揚げ当時としては新しいジャンルの劇団でした。歌とダンス、アクション、そして笑い。自分がこれまで生きてきて得たものをすべてぶち込んだのが、この劇団なんですよ。バンドをやっていたということで歌やダンス、落語研究会に入っていたことで笑い。アクションに関しては、キャラクターショーのアルバイトで覚えたんです。幼い頃に習わされていた日本舞踊なども糧になったんでしょうね」

 今でこそ押しも押されぬ大人気の劇団ですが、立ち上げ当初はやはり苦労したのではないでしょうか。

 「苦労をしたという気持ちはあまりないです。それよりも、楽しさの方が大きかったから。劇団を創ってだんだんお客さんが増えていって、毎年毎年目標をクリアしていくことが楽しくて仕方なかった。テレビで売れるようになってからは、ちょっと苦しかったですね。テレビの仕事も増えて、物凄く忙しいのに劇団の公演は毎年やってくる。テレビ番組の収録が翌日に控えていたりすると、どうしてもそっちの台詞覚えを優先せざるを得ないから、舞台になかなか時間をかけられなかったこともありました。一回だけその忙しさが嫌になって、テレビの仕事から逃げたことがあるんですよ。台詞を覚えずに、酒を飲んで全部忘れようとしたんです。翌日遅刻して、収録直前にその場で必死に覚えました(笑)。関係者の方々には迷惑をかけてしまったでしょうねぇ」

『家族のために働くお父さん』卓はまるで自分を見ているよう

 そんな三宅さんは映画『結婚しようよ』で、二人の娘を持つサラリーマン・香取卓を熱演。毎日家族揃っての夕飯を生き甲斐とし、それを家族内での鉄則のルールとしてきた父親が、次第に自分から離れていく娘たちに心を揺さぶられる様を、リアルに演じています。

 「初めてシナリオを読んだとき、非常に共感してしまいました。と言うのも、主人公の卓と僕は家族構成が似ているんです。僕の場合は大学生の娘と高校生の息子ですけれどね。僕自身もルールを決めているんですよ。娘に対しては無断外泊は許可しませんし、子どもたちが幼い頃は夕食の時間にテレビを見るのは禁止していました。テレビを見ながらだと、どうしても会話ができなくなってしまうんです。家族全員で旅行に行くというのは未だに続けています。でも友達との付き合いやら何やらで、いつ子どもたちが不参加になるかわからない。そのときには、まさに卓と同じ気持ちになるでしょうね」

本物らしい演技は、出演者たちのコミュニケーションのたまもの

 「映画では『哀愁漂う寂しい父親の姿』がところどころに描かれています。けれどそれはじめじめした辛気くさい感じじゃなく、痛快なコメディタッチで表現されているんですよ。寂しさや切なさの中に、どこか滑稽で笑ってしまうようなユーモアがある。僕がこれまで積み上げてきたコメディの手腕が、随所にちりばめられています(笑)」

 父親役である三宅さん然り、母親役である真野響子さんや娘役の藤澤恵麻さん、AYAKO(中ノ森BAND)さんなど、まるで本当の夫婦や親子であるかのような自然な演技が光っています。

 「撮影以外の場所でも皆がコミュニケーションをとれるような、素晴らしいキャスティングでした。香取一家を演じた僕たちはすぐに意気投合してたちまち『家族』になりましたし、モト冬樹さんと岩城滉一さんとは『花の昭和26年トリオ』ですから、同い年の昔話に花を咲かせていましたね。松方弘樹さんと入江若葉さんも夫婦役で出られていたんですけれど、そのお二人にはテレビでは言えないような映画界の昔話を聞かせていただいたり(笑)。そういうお互いへの親しみや信頼が、『演技ではないような自然な演技』として表れたんじゃないのかな」

これまで頑張ってきたお父さんに『お疲れ様』と言いたい

 最後に、この映画に込めた思いをお話ししていただきました。

 「この映画はR45指定ですから(笑)、中高年の男の人たちには人生を振り返って、自分を褒めてほしいですね。ここまで良くやってきたぞ、と。また、親子でぜひ観てほしいと思っています。それぞれの目線で感動できますから。家族って困難を乗り越えると絆が強くなるんですよね。そして若い人たちにはこの映画を通じて、『結婚っていいなぁ』と思ってほしい。家庭を作ること、家族を持つことの本来の素晴らしさを感じてほしいです」

プロフィール

三宅裕司/役者

1951年東京都生まれ。寺脇康文や岸谷五朗らを輩出した人気劇団「スーパー・エキセントリック・シアター」座長。テレビにおいても「カラダのキモチ」をはじめ数々の司会をこなし、マルチエンターテイナーぶりを発揮する。

「結婚しようよ」

吉田拓郎の名曲で綴られる、父と家族の温かな感動の物語。
■監督/佐々部清 ■出演/三宅裕司、真野響子、藤澤恵麻、AYAKO(中ノ森BAND)他

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