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芸能人インタビュー
- 皆の笑顔でここまでくることができた。感謝の気持ちを歌に込め、全国に届けたい 2014.09.17
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俳優、ミュージシャンとしてはもちろん、絵画、陶芸、船の設計と幅広く活躍している加山雄三さん。8月の武道館公演に続き、9月からは初の47都道府県コンサートツアーが始まります。今年77歳の喜寿を迎え、さらにパワフルな加山さんにお話しを伺いました。
■「ありがとう」武道館に響いた感謝の言葉
2014年8月23日。九段下駅は、熱気をもった人の列が続いていました。その先は日本武道館。加山雄三さんのコンサートが開催されます。
若大将と共に、青春を過ごしたであろう人たちが、夫婦で、友達同士で、家族で連れ立ち、今日のコンサートへの期待をそれぞれ口にしながら、会場へ向かいます。
「ラッキーセブン、77歳ということで。武道館公演最高齢記録を達成する記念すべき日を、是非みなさんと過ごしたい。コンサートの熱気を、その目で直接確かめてほしいのです」と意気込みを語った加山さん。年齢を感じさせないパワフルさで、名曲を次々と歌い上げていきます。ステージ上の堂々としたパフォーマンスに、誰もが感動し、勇気づけられました。 「皆ついてきてくれるよな!」と言う加山さんの声に応えて、会場全体でおくる手拍子や大合唱。
ありがとうと何度も観客へ向ける感謝の言葉が印象に残ります。ギターを弾きならし、45曲を歌いきったステージ。そこにいたのは、まぎれもなく永遠の若大将でした。
■自らを前進させた〝人を喜ばせたい”という思い
「一人の人間として、頑張っている姿を見てもらい、同世代はもちろん多くの人を励ましたい」と武道館公演前に話した加山さん。その活躍する姿に、いくつになっても人は輝けるのだということが分かります。
その輝きのひとつが、加山さんが「自分の原点」と言うロックンロールの魂。今年は20代から70代という幅広い世代のミュージシャンで結成した『ザ・キング・オールスターズ』でデビュー。フジロックをはじめ多くの音楽フェスなどで迫力のステージを見せています。常に持ち続けてきたという、そのロック魂は若者たちをも圧倒します。 「やってやれないことはない! 人は希望と共に若く、失望と共に朽ちる。私はこの言葉を信じています」と力強く語った加山さん。今までも自らの道を突き進んできましたが、そこには常にひとつの思いがありました。
〝人を喜ばせたい”
「なにをしたいか胸に問い続けると、本当の自分の役割が分かってくるものです。人に喜んでもらう。それは私にとって、心からの幸福です」 ファンがいたから、ここまでくることができた…と感慨深そうに言いました。自ら徹底して楽しみ、まわりに笑顔を溢れさせる。加山さんにとっての希望とは、皆の笑顔なのでしょう。
そんな加山さんが、武道館に続き、次は全国に笑顔の輪を広めます。初めて47都道府県を巡るコンサートツアーを敢行するのです。さらに全国ツアーは、今回で最後になることを発表しました。
「子どもの頃からの夢、自作の船で七つの海を航海する。これを80歳になったら達成するための決断です。もちろん、これからも音楽は続けていきます。ツアーでは全国のみなさんに、今までありがとう、そしてこれからもよろしく、という気持ちを込めて、歌を届けたい」
夢を叶え続けることで、わたしたちに勇気を与えてきた加山さんが、新たな夢に向かい歩き出しました。その道の先には、みんなの笑顔と大きな海原が広がっています。
■プロフィール
歌手/加山雄三
かやま・ゆうぞう 1937年4月11日生まれ。慶応大学卒業後、映画「男対男」で俳優デビュー。映画「若大将シリーズ」とその主題歌「君といつまでも」が大ヒット。また弾厚作として作曲活動も展開している。
■インフォメーション
『加山雄三 Finalホールコンサートツアー』
■加山雄三 Final ホールコンサートツアー〈スケジュール〉初日 9月27日(土)茅ケ崎市民会館(問:0467-85-1123)、11月15日(土)中野サンプラザ(問:東京労音府中センター042-334-8471)他、詳細はオフィシャルHP(kayamayuzo.com)に掲載中
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