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芸能人インタビュー
- 家族で繋いだサーカスのハーモニー。新しくパワフルになった響きを楽しんでほしい 2016.07.20
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「w e love harmony!」を合言葉に、美しいハーモニーを響かせるヴォーカルグループ「サーカス」。2013年に若いメンバーが加入。親子世代となった新生サーカスでさまざまなジャンルに挑戦する『POP STEP シリーズ』を発表しています。
サーカスの原点は家族皆でうたった楽しい思い出
洗練されたハーモニーと都会的でおしゃれなサウンド、さらに姉弟と従妹という珍しいメンバー構成も注目され、70年代後半から日本の音楽シーンを席巻した〝サーカス”。 そんなサーカスの原点は、「家族皆でうたった楽しい思い出」と、長女の叶正子さんは語ります。 「よく父のピアノに合わせて、母が家事をしながらうたっていました。母の楽しげな姿を見て、私たち姉弟も自然と歌が好きになって。コーラスグル―プのように家族で歌を楽しんでいましたね」 そんな両親の影響もあり、音楽の道へ進んだ正子さん。ソロシンガーとして活動していたある日、後のサーカスとなるバンドに誘われます。 「ところが当時ABBAなどが人気だったこともあり、バンドはやめて男女混声グループにしようということになって。男性メンバーがやっぱりバンドをしたいと抜けてしまうのです。それで、元のメンバーの私と従妹に、弟の高と央介を加えて再結成しました」 1978年、この4人でうたった『ミスター・サマータイム』がその年のセールスチャート1位を獲得。サーカスは世間にその名を響きわたらせます。 その後、メンバー変更を経て、正子さんら姉弟と、後に央介さんと結婚する原順子さんの4人でサーカスは長年活動を続けてきました。しかし、央介さん夫婦が自分たちの音楽を見つめ直したいと、2013年にグループを卒業。サーカスのひとつの時代が幕を閉じるのです。 寂しかったですが、と正子さんはふせた目をこちらに向けて続けます。 「バトンタッチの気持ちもあって、新メンバーを募集することにしたのです。それで加入したのが高の娘のありさとオーディションで選出した吉村勇一君。ありさは小さい時から見ていたので、一緒にうたうなんて思いもしませんでしたが、これからの成長も含めて期待しています。勇一君はハイトーンボイスが魅力で音楽的にとても幅広い子です」 まだ30代のありささんと吉村さん。フレッシュになった新生サーカスですが、当初、正子さんは若いメンバーを入れることは考えていなかったそう。 「前のサーカスはハーモニーが心地良く溶け合う大人の音楽が魅力でした。そのイメージを若いメンバーで崩してしまうのではないかと不安があったのです。ですが、ふたりのパワーで弾けるようなパワフルさが加わりました。ライブも踊りだしたくなるくらい楽しい雰囲気なのですよ。まだまだ発展途上ですが、4人のハーモニーがどう変化していくのか楽しみです」
新生サーカスの新たな挑戦『POP STEP シリーズ』
新メンバーとなって3年目になるサーカス。″繋ぐ”をテーマにさまざまなジャンルの音楽に挑戦するミニアルバム『POP STEP シリーズ』全5作を出す予定です。すでに第一弾『POP STEP JAZZ』、第二弾『POP STEP BOSSA』を発表。息ぴったりのハーモニーに心踊る明るいサウンド。サーカスの新たな魅力がつまった誰もが楽しめる二枚です。 「私たちは音楽で皆を楽しませたいという共通の思いを持ってうたっています。その思いがひとつになることで、サーカスのハーモニーが生まれるのです。両親に育んでもらい、姉弟で紡いだ家族の歌声を、次の世代である若いふたりに繋げられることが嬉しい。サーカスのハーモニーをいつまでも大切にうたい継いでいきたいですね」
■プロフィール
歌手/叶正子(サーカス)
かのう・まさこ 1952年熊本県生まれ。1978年、姉弟と従妹で男女4人のヴォーカルグループ「サーカス」を結成。「Mr.サマータイム」、「アメリカン・フィーリング」などのヒット曲を出す。デビュー35周年を迎えた2013年、メンバーである高の娘ありさとオーディションで選出した吉村勇一の新メンバーが加入した。
■インフォメーション
「POP STEP BOSSA」
発売中/1,500円(税込) 発売元:サウンドサーカス (SCAC-007)
〈コンサート情報〉
’16横浜旭ジャズまつり
会場/こども自然公園 野球場(二俣川・大池)
公演日/7月31日(日)開演11:45
出演/サーカス&カルメラ、渡辺真知子with AJO他
入場料/4,000円(税込)
【問】旭ジャズまつり実行委員会連絡事務所045-363-7311