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遥か古代から現代に、そしてその先へ。雅楽師として繋ぐ〝雅楽の奥深い美しさ” 2016.11.21
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新しい自由な表現で雅楽を広める東儀秀樹さん。近年は古澤巌さん、cobaさんとのコラボレーションでも注目を集めています。そんな東儀さんの新作は、昨年発表した『日本の歌』に続く『世界の歌』。クラシックや映画音楽など世界の美しい名曲の数々を奏でます。

 

日本文化の奥深さを学んだ宮内庁での17年間

 日本固有の歌舞とアジア大陸から伝来した楽器、楽舞が融合し平安時代に完成した〝雅楽”。以来、雅楽は世襲により技を継承する楽家によって1300年間受け継がれてきました。  東儀秀樹さんも楽家のひとつ、東儀家の生まれですが、雅楽を始めたのは宮内庁式部職楽部の予科楽生になった19歳から。ほとんどの予科楽生が幼少時から習い始めるのに対し、遅いスタートでした。  「両親は僕を自由に育ててくれて、バンドを組んだり、高校までジャズやロックに夢中。でも自分の家系が古代から雅楽を継承して来たことは認識していて、誇りを持っていました」  そんな東儀さんが雅楽をより強く意識したのは高校卒業後の進路を決める際。  「雅楽の道を示してくれたのは母です。日本人が日本の文化を背負って生きて行くことの誇りや責任感をまっとうするのも僕ならではの道かもしれないとも思えたのです」  練習は大嫌いだったと笑う東儀さんですが、好奇心が強く面白いと思えば、とことん追求する性格で雅楽の世界にのめりこみ、自然と技を身につけていきます。しかし、東儀さんが何よりも惹かれたのは、奥深い雅楽の精神世界。自然の中に神を見いだす平安時代の精神や美学まで探求しました。  「宮内庁の雅楽団体は千年以上変わらない継承の仕方を守る、世界でも類を見ない組織です。報道もされず、あまり知られることもありませんが、宮内庁では神に捧げるためだけの演奏や、真冬の夜に外で何時間もうたう儀式が人知れず行われている。この国はそういった儀式を千年以上続けてきたのだと思うと、とても神聖な気持ちになって、日本人とは何だろうとすごく考えさせられた。貴重な経験をしたこの時期に心も成長させてもらえました」  神と向き合い祈りを捧げる神聖な時間。心静かな演奏を通じ、より優雅で、より伝統的な奏者として雅楽師・東儀秀樹は進むべき道を歩み始めました。

 世界の名曲を雅楽の音色が彩る新作アルバム

 「宮内庁の17年間を振り返ると、遅いスタートでしたが、幅広く音楽を経験していたからこそ、雅楽の魅力をより深く感じられたのだと思います。そして今、音楽の枠を越えて新しい可能性に挑むとき、千年の時を越える雅楽や楽家の血が僕を支えてくれる。だから自信を持って自分の道を進み続けられます」  さまざまなジャンルの音楽とのコラボレーションなど、新たな表現で雅楽を広めている東儀さん。演奏では〝雅楽の美しさ”を何よりも大事にすると言います。  「音のゆらぎや強弱、間の取り方など、篳篥であれば篳篥の良さを活かした古典的な演奏を織り交ぜています。新作『世界の歌』でも、美しい音色を楽しんでもらい皆さんに雅楽を好きになってもらえたら嬉しいですね」  『MyWay』『Moon River』『星に願いを』など、世界の名曲を雅楽が彩る『世界の歌』。今回、ピアノやギターなども自ら演奏し、即興でジャズピアノにも挑戦。さらに、篳篥では出せない音階を吹くため、平安時代中期に廃れたと言われる大篳篥を復元しました。  「心の赴くままやりたいことに挑戦しているだけ。誰よりも自分が楽しむことが良い作品に繋がるんじゃないかな。自分の未知の部分を信じてゴールを定めず、ワクワクしながら進んでいきたいですね」

 

■プロフィール

 雅楽師/東儀秀樹

とうぎ・ひでき 1959年東京都生まれ。高校卒業後、宮内庁楽部に所属。1996年、アルバム『東儀秀樹』でデビュー。宮内庁退職後、雅楽をベースにした新しい音楽表現で注目される他、映画音楽の提供、俳優など幅広く活躍。2015年、『日本の歌』で第30回 日本ゴールドディスク大賞 純邦楽・アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞。

 

■インフォメーション


世界の歌

■発売中/3,240円(税込)
発売元:ユニバーサルミュージック(UCCY-1068)

【問】チケットホン松竹 0570-000-489

〈コンサート情報〉

東儀秀樹新春公演

「花の色は…」

■出演/東儀秀樹、三田和代(朗読)他 

公演日/2017年1月20日(金)開場18:30、開演19:00 

会場/東京国際フォーラムホールC 

料金/S席7,000円、A席6,000円(全席指定・税込)

【問】キョードー東京0570-550-799

 


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