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看取り士がつなぐ命のバトン。死と向き合うことで輝く生を感じてほしい 2019.09.17
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高潔なイメージで、時代劇をはじめとした映画・ドラマ・舞台に欠かせない存在の榎木孝明さん。役者だけでなく、画家や旅人、武術家など多岐にわたり活躍されています。今回は榎木さんのギャラリーにお邪魔して、最新主演映画「みとりし」についてお話を伺いました。

 

最期のときを幸せに。看取り士を描いたヒューマンドラマ

 あなたは人生の最期をどのように迎えたいですか? 大切な人をどのように送りたいですか? 誰しもに訪れる『死』を描いた映画「みとりし」が現在公開中です。余命わずかな人々がそのときを迎えるまでそっと寄り添い、支える『看取り士』。あまり聞き慣れない職業ですが、主演の榎木孝明さんは以前からご存じだったそうです。
 「原案を担当し、ご自身も看取り士の柴田さんとはもう十数年来の知り合いです。看取り士の存在を日本に広めていきたいんです! と言われて、最初は『はぁ…』ぐらいの気持ちだったのですが(笑)、生と死に向き合い続けてきた彼女の話に感銘を受け、いつか映画にする約束をしました。そして、超高齢社会で人間関係も希薄な今こそ看取り士にできることがあるのではと思い、映画化に至りました」
 交通事故で娘を亡くしたビジネスマン柴久生。家族ともバラバラになり、喪失感に耐えきれなくなった柴は、ついに自ら命を絶つことを選択。そんなとき彼を引き留めたのは、亡くなった友人の『生きろ』という声と彼を看取った看取り士の存在でした。
 「一度は人生に幕を引いたわけですから、演じる上ではある種の達観性を持つことが必要だと感じました。そして、そこまで追い詰められた男にもう一度生きようという気を起こさせる何かが看取り士にはあったんですね」
 5年後、岡山の地方都市で看取り士として生活を送る柴は、自宅での最期を希望する末期患者家族に寄り添っていました。死にゆく母にどう接していいのかわからない息子・洋一を温かく導く柴。特別なことはせず、ただそっと母の背中を支えるよう促します。そして洋一の口から零れたのは『母ちゃん、ありがとう』という言葉でした。
 「看取り士の大切な役割の一つは別れの場面を整えてくれることでしょう。今まで生きていた人との決定的な別れの瞬間なのですから、流れ作業ではなくて、きちんとお別れすることは大事なことだと思います。あとは理性的に行動できる人としても看取り士は必要とされているのではないでしょうか。身内が目の前で亡くなったら取り乱す人もいるでしょうが、そこは情に流されそうになる心をぐっと抑え、故人とご家族の別れのために行動しなければなりませんからね」

死を考えることが、今をどう生きるかということに繋がる

辛く悲しく恐ろしい。マイナスイメージがつきまといがちな『死』ですが、生も死も身近に感じて育った榎木さんはあまり暗く考える必要はないのではと話します。
 「私が産まれたのは鹿児島の田舎の納戸ですし、祖母が亡くなったときも布団の上で死んでいくのを家族みんなで見送りました。ところが今はそれが難しくなり、死は自分とは遠く離れた辛く悲しく怖いものになっている。でも本当にそれでいいのかなという思いは以前からあって。というのも、人は生と死が表裏一体であるとわかったときに、今をどう生きるかというのを改めて考え直すと思うんです。私だって、もし明日余命宣告を受けたら自分自身の人生の取り組み方を考えるはず。だから、あなたもいずれ来る死についてそろそろ考えてみましょうよと。死と向き合うことで柴の人生が再び動き出したように、死を考えることが今を生きる意味に繋がるんだということをこの映画を通じて感じてもらえたら嬉しいです」

 

■プロフィール

俳優/榎木 孝明

1956年鹿児島県生まれ。1978年劇団四季に入団し「オンディーヌ」で初主演を果たす。退団後は連続テレビ小説「ロマンス」の主演でドラマデビューし、1995年から主演を務めた「浅見光彦シリーズ」は大ヒットとなった。複数のギャラリーや美術館を設立するなど画家としても活動し、近年では時代劇制作などを通して文化の発信や継承を目指す活動も行う。

 

■インフォメーション

映画

「みとりし」

 有楽町スバル座ほか全国順次公開中

■出演 榎木孝明、村上穂乃佳
高崎翔太、斉藤暁、つみきみほ、宇梶剛士、櫻井淳子ほか
■原案 『私は、看取り士。』柴田久美子著(佼成出版社刊) 
■監督・脚本 白羽弥仁
■配給・宣伝 アイエス・フィールド


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