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芸能人インタビュー
- 役者として感じるままに歌うジャズ。その一瞬に生まれる音の世界を分かち合いたい 2020.12.07
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映画やドラマでは正義に燃える警察官僚から極道の姐さん役までこなし、ステージではジャズナンバーを艶っぽく歌い上げる、女優で歌手の鶴田さやかさん。多彩に活躍する鶴田さんに、デビューのきっかけやライブの魅力についてお聞きしました。
初めてのレビューで感じた歌うことの楽しさ
「男は50歳からが素敵だけど、女は意識しないと…ねぇ(笑)」
ちょっとした雑談の中にもチャーミングな人柄を覗かせる鶴田さやかさん。大スター鶴田浩二の三女として生まれ、十代で女優デビュー、今年で芸能生活43年を迎えます。幼いころから芸能界で活躍する父の姿を見ていれば、その世界に興味を持つのは当然…と思いきや、デビューは全くの成り行きだったと言います。
「ずっと乗馬をしていて、将来は調教師になろうと思っていたので、芸能界とは掛け離れたところにいたんですよ。ところが乗馬倶楽部での佐良直美さんとの出会いが石井ふく子先生へのご縁へと繋がり、『あなた女優やんなさいよ』の一言でこの道に。もう家業というか…運命みたいなものがあるんでしょうね、きっと」
こうして始まった鶴田さんの芸能人生。ドラマ、映画、舞台と幅広く活躍し、着実にキャリアを積み上げていきます。そして10年ほど経った頃ある転機が訪れます。
「島倉千代子さんの舞台でレビューをさせていただく機会があって。15分のステージで3曲くらいだったかな。両脇は黒タキシードのトップダンサー、後ろは宝塚OB、演奏はオーケストラのフルバンド。ものすごく贅沢な経験ですよね。当時はなにも分からなかったので『やります!』とか言っちゃったんだけど、私はダンサーでもなければ歌い手でもなかったので、もう大変でした。でもそれがすっごく楽しかったんです」
まるで昨日のことのように手振りを交じえ生き生きと語る鶴田さん。島倉さんのショー出演以降は歌謡曲や洋楽など音楽の世界に傾倒し、現在は女優のほかライブを中心に行うジャズシンガーとして活動をされています。
「ジャズシンガーなんて言われると、ちょっとくすぐったいですけどね。私はもともと役者なので、周りの方に助けられながら歌わせていただいています。いまだに色んな所を直されますよ。ありがたいことに怖い人がいっぱい居ますから(笑)」
今でも苦労していると話す鶴田さんですが、曲ごとに全く違う顔を見せる豊かな表現力は観客の心を掴んで離しません。
「ジャズは本当に自由な音楽で、共演するミュージシャンによって曲の雰囲気が全然違うものになります。だからこそ私はその場に生まれるムードや感情を大切に歌いたい。ピッチや声量も大事ですが、その瞬間をどれだけ演じられるかということに役者が歌う意味があるんじゃないかなって」歌とトークで観客を魅了! 元気をもらえるライブ「ライブは毎月開催しています。お客様はご年配の方が多いですが、最近では若い方もいらっしゃってますね。主にスタンダードナンバーを歌うので、どなたでも楽しんでいただけるのではないでしょうか。あとはライブ中のトークですね。喋りまくるから、ワタシ(笑)。皆さんそれが面白いんですって。それで時間が延びちゃうからスタッフには喋り過ぎないでって叱られちゃうんですけど、お客様には『元気を貰えた』って評判なんですよ。今年7月からはラジオのパーソナリティもやらせていただいているのでそちらもぜひ聴いてみてくださいね!」■プロフィール
女優・歌手/鶴田 さやか
1960年東京都出身。故・鶴田浩二の三女。17歳のときに石井ふく子プロデュースのテレビドラマ『家族』で女優デビュー。以降『渡る世間は鬼ばかり』や『義経』など数々のドラマや舞台に出演。1990年頃からは歌手活動にも精力的に取り組み、都内を中心に毎月ライブを開催している。現在、初めてパーソナリティを務めるラジオが放送中。
■インフォメーション
鶴田さやか クリスマスLive
■会場/六本木All of Me Club
■日時/12月23日(水) 1st 20:00~、2st 22:00~(入れ替えなし)
■ミュージックチャージ /4,000円(税込)
※クリスマスディナーをご希望の方は+4,000円(税込)
【問】六本木All of Me Club(15:00~24:00)
03-3403-1947 https://allofmeclub.net/------------------------------------------------------------
TokyoFm(80.0MHz)
「鶴田さやかの夜明けのワンRoom」毎週日曜日 朝4時~ radikoアプリでも視聴可