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ここからの人生は私が主役! 歳を取ったからって諦めたり遠慮したりはもったいない! 2023.07.18
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映画・ドラマだけでなく、バラエティや情報番組などでも活躍する原日出子さん。そんな原さんが12年前から参加する朗読劇『この子たちの夏 1945・ヒロシマ ナガサキ』が今年の夏も上演されます。長年にわたり本作品に取り組む思いを伺いました。

被爆した母子の記憶を後世へ繋ぐ朗読劇『この子たちの夏』

 温かい笑顔と朗らかな人柄でお茶の間に親しまれる原日出子さん。さまざまな作品で母親役を演じることが多く、日本を代表する〝お母さん女優”の一人ですが、そんな評価には「言い過ぎ」と笑います。
 「子どもたちに聞いて貰えれば分かりますが、抜けてるところもありますから。若い頃は割と奔放で、糸が切れた凧みたいな子っていつも母に言われていました(笑)。だから神様が私に子どもと言う試練を与えたんじゃないかな。そうしないとちゃんとした人間にならないって(笑)。子どもに人間にしてもらったってことですね」
 そんな原さんにとって、もはやライフワークとも言える作品が『この子たちの夏 1945・ヒロシマ ナガサキ』です。本作は1985年の初演以来、全国403都市で818回上演されてきた朗読劇。原爆により引き裂かれた母と子の手記や詩歌を6人の女優が語り部となって伝えます。原さんの参加は2011年から。出演オファーに二つ返事で応えたものの、そこには予想外の大変さがありました。
 「朗読劇って台本があるから楽かなって最初は思ったの。でもいざ台本が届いて一人で声を出して読んでみたら、涙ボロボロ鼻水ズルズルで読めなくなっちゃって。そもそも涙もろい上に歳を取ってなおさら涙腺が緩いからもう大変(笑)。本番はいつも四角く畳んだティッシュをポケットに忍ばせて乗り切っています。
 お稽古はひたすら本読みでした。イントネーションから何から細かくチェックして、台本が真っ黒になるくらい書き込んでね。やっぱり実際に体験した方の手記や詩歌なので、言葉自体にものすごく説得力があるんです。でもそれを音にしたことで伝わらなくなってしまってはいけないので、毎回魂を込めて読ませていただいています。あくまでも朗読なので演技はしません。だけれども、台本を読んでいると自然とその人の気持ちになると言うか、経験していないのに経験したような感覚になるんです。これまで原爆のことは映画や舞台で客観的に見て知っていることはたくさんありますが、こんなに自分の中に入ってくるのは、この作品が初めてですね」
 世界情勢が揺れる昨今。原さんの胸には次世代に語り継ぐ使命感と、平和への切なる願いが宿ります。
 「まさかこの時代に戦争が繰り返されるなんて信じられない気持ちですが、いつ自分たちに降りかかるか分からないのが現実じゃないですか。だからこそ今、見て、聴いて、本当に怖いことなんだと感じてほしい。そしてそれを子や孫にも伝えていってほしい。こういう時代になって尚更そう思います」

子育てを終えたいま思う、人生後半戦の楽しみ方

 プライベートでは3人のお子さんを育て上げた原さん。お孫さんにも恵まれ、親子三世代で過ごすことも多いそうです。そんな日々の中で原さんが辿り着いたのは、年齢に囚われず人生の主役として生きる生き方でした。
 「おばあちゃんになったって自分ではあまり思わないことがすごく大切。歳を取ったら一つ一つ諦めていく傾向があるし、世の中も若い人が中心でしょ。だから追いやられていく気持ちになるかもしれないけど、経験値だけは上ですからね! 若い人に遠慮することないし、できるチャレンジはどんどんして、萎むのではなくクレッシェンドで最後サヨナラ! という人生が理想です。一時期脇役に回って子どもと夫を支えていたからそう思うのかもしれませんが、ここからの人生は私が主人公です!」

 

 

■プロフィール

女優/原 日出子

1959年東京都出身。劇団四季の研究生として女優デビュー。1979年に『夕焼けのマイ・ウェイ』で映画に初出演し、主演を務める。81年、NHK連続テレビ小説『本日も晴天なり』の主演に抜擢されブレイク。同年には歌手デビューも果たし、『約束』『青いラプソディー』などの曲を発表。近年の主な出演作は『余命10年』(22)、『劇場版ラジエーションハウス』(22)など。

 

■インフォメーション

朗読劇「この子たちの夏」
1945・ヒロシマ ナガサキ

構成・演出/木村光一 出演/旺なつき かとうかず子 島田歌穂(5日17:00、6日14:00)床嶋佳子 西山水木 根岸季衣 原日出子(5日13:00) 会場/シアタートラム 日程/8月5日(土)~6日(日) 料金(全席指定・税込)/一般:4,000円 高校生以下:2,000円

【問】J-Stage Navi 03-6672-2421(平日12:00~18:00)

 

 


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