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人が生きる上で抱える悲しみや苦しみ。それを昇華させる力が演劇にはあると思います 2024.04.16
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赤いドレスに身を包み、大人の品格を漂わせる俳優・若村麻由美さん。仲代達矢さんが主宰する『無名塾』出身の生粋の舞台役者です。現在上演中の舞台『La Mère 母』(4月5日開幕)『Le Fils 息子』(4月9日開幕)では、同じ役名で異なる役柄を演じていらっしゃいます。

世界中で絶賛された家族の物語に、実力派キャストが挑む!

 フランスの演劇界を牽引する劇作家フロリアン・ゼレールの家族三部作から『La Mère 母』、『Le Fils 息子』が東京芸術劇場で同時上演されます。若村麻由美さん、岡本圭人さん、岡本健一さんらが同じ役名で違う作品を演じることでも話題の同作。昨年、主演ドラマで1人2役を務め上げた若村さんの演じ分けにも注目が集まっています。
 「同時上演自体少ないのですが、同じ役者がやるというのがすごく特殊ですね。それぞれ別の家族という設定ですが、微妙にリンクしている所があって、そこが両方ご覧になったとき、ドキッとする面白さになっていると思います」
 子供の巣立ちをきっかけに、孤独感や喪失感に苛まれる母を描いた『La Mère 母』。思春期の絶望の中もがく息子と、そんな彼を救おうとする家族を描いた『Le Fils 息子』。現代の家族が抱える問題を真正面から見つめた2つの作品は、パリを始め世界各国で上演され、多くの人々の共感を集めてきました。
 「普通台本には役名が書いてあるのですが、本作の台本にはアンヌと言う名前ではなく、母・父・息子と書いてあって、そこに作者がこの作品に込めた想いを感じました。つまりそれは、ある特殊な家族の話というよりは、世の中のすべての母・父・息子が抱えている問題を描いているのだということ。アンヌ・ピエール・ニコラと言う名前はありますが、それは日本人の〝あなた”でもあるんですね。
 たとえば『La Mère 母』のセリフに『あなたはずっと仕事で出たっきり。私は2人の子供の世話をした。いや3人よ。あなたの世話もしたし』というものがあるのですが、これって日本のお母さんにも当てはまりますよね。そうやって24時間365日、母という役割を演じ続けてきた女性がある日突然すべての役目から解き放たれ、孤独を感じ、心身のコントロールが効かない状況に陥ってしまうんです。それはそうですよね。だってみんなの幸せが自分の幸せだと思い、すべてを捧げ生きてきた母が、今まさにそれを失おうとしているのですから。きっと、母という立場を経験された方には『あるある』と共感していただけると思いますし、そうでない方も、自分の母はどうだったのだろうという目線で観ていただけるのではないでしょうか。そして母親に限らず、人生の大きな役割を果たし終えた自分をどう受け止めるのか。そこには必ず老いもあるので、そういうことも含め、発見の多い作品になると思います」

演劇鑑賞は、自分で消化しきれない痛みを解消していく行為

 悩み苦しむ家族の心を扱った本作。悲劇的で胸に突き刺さるような物語は何故求められ続けているのでしょうか。

 「人間には生きていく以上、抱えて行かなければならない苦しみや悲しみがたくさんあって、それを解消したり、新たな気づきを得るために芸術があるのだと思うんです。わざわざ苦しいものを観たり読んだりするのも、ただ笑っているだけでは消化しきれない問題を客観的に見ることによって、自分の痛みを昇華できるからではないでしょうか。それが演劇がずっと人間と共にあり、多くのものが近代化された今も必要とされている理由の一つなのだと思います。少なくとも私は、観た方に何でもいいですから発見していただき、心の糧になるような作品をつくっていきたいと思っています」

 

■プロフィール

俳優/若村麻由美

1967年東京都出身。仲代達矢主宰の「無名塾」養成期間中の1987年に、NHK連続テレビ小説『はっさい先生』のヒロインに選ばれ俳優デビュー。エランドール新人賞をはじめ、映画、ドラマ、舞台で数々の受賞歴を持つ。近年の主な出演作に、舞台『ハムレット』(23)、映画『老後の資金がありません』(21)、ドラマ『この素晴らしき世界』(23)などがある。

 

■インフォメーション

「La Mère (ラ・メール)母」

出演/若村麻由美 岡本圭人  伊勢佳世 岡本健一 

日程/4月5日(金)~4月29日(月・祝) 

会場/東京芸術劇場 シアターイースト

料金(全席指定・税込)/一般:9,800円 65歳以上:9,000円

 

 

「Le Fils (ル・フィス)息子」

出演/岡本圭人 若村麻由美  伊勢佳世 岡本健一 ほか 

日程/4月9日(火)~4月30日(火) 

会場/東京芸術劇場 シアターウエスト

料金(全席指定・税込)/一般:9,800円 65歳以上:9,000円

 

【問】東京芸術劇場ボックスオフィス

0570-010-296(休館日を除く10:00~19:00)


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