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不器用でもいいから、きらっと光るものが伝わる。そんな芝居をしたいと思っているんです 2024.06.17
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名バイプレイヤーとして人気を獲得し、今や日本の映画やドラマに欠かせない俳優のひとりである平泉成さん。味わい深い声を持ち、数多くの作品で独自の存在感を放っています。現在、そんな平泉さんが初主演を務める『明日を綴る写真館』が公開中です。

年の差58歳。世代の違うふたりが紡ぐ感動のドラマ


 映画『明日を綴る写真館』で、キャリア60年にして初の主演を務める平泉成さん。うーんと唸りながら、一つひとつの質問に真剣に向き合う姿に、実直な人柄が滲みます。

 「秋山監督よりお話をいただいた時、最初に脚本を読ませてもらいました。とてもすばらしい内容で、そこに登場する人物も、平泉成なのか、主人公の鮫島なのか、分からないと思うくらいぴったりで、是非お願いします、と」
 平泉さんが演じるのは、さびれた写真館を営むベテランカメラマン、鮫島武治。佐野晶哉さん(Aぇ! group )が演じる、若くして天才と称されるカメラマンの五十嵐太一は、ある日、鮫島の写真に心を奪われ、弟子入りを志願する。写真館のお客さんと深く関りながら、彼らの後悔や願いに寄り添い奔走する鮫島。家族をはじめ、まわりの人との関わりを避けてきた太一は、戸惑いつつも段々と大切なものを掴んでいく。そして、鮫島とその家族と過ごすうちに、彼らにも目を背けてきた“想い残し”があることを知る―。
 「鮫島は仕事に夢中になるあまり、ほかのものは全部犠牲にしてきた人です。特に昭和生まれの人達は、鮫島のような方が多いんじゃないかな。皆一生懸命働いてきたけれど、家族の間でやり残したことや、想い残したことがいっぱいあって。この映画では、太一が鮫島の写真館に来ることで、鮫島と家族のわだかまりが少しずつほぐされ、太一自身も鮫島と写真を撮ることで、色々なものを見つけていく。これはまったく違う世代同士が、うまく融合しているドラマだと思うんです。これまで、いろんな役で受けの芝居をしてきましたが、今回は佐野君が僕の芝居をどんと受けてくれているからね。いや、すごいなあと思いましたね」
 お互いの家族に対し、素直になれない鮫島と太一。不器用なふたりの家族への愛情が愛おしく、温かい感動が胸を包みます。平泉さん自身は、ご家族とどのように接しているのでしょうか。
 「やっぱり家族で大切なのは、一緒の時間をたくさん過ごすことだと思うんです。直接が無理なら、携帯を通じてでもいいし。黙っていては分からないので、多少揉めてもいいから、正直な自分を見せて、本音でものを話せるような関係が持てるといいですよね。僕は、コーヒーを入れてくれたら、必ずありがとうを言いますし、朝はおはようを言い合います。掃除や洗濯など、いろいろな手伝いも積極的にしますよ。家族でもお互いに気を使うことが大切だと思いますね」

是非、映画館で温かい涙をいっぱい流してほしい

 「長い役者人生を思うと、今回主人公を演じられて、自分自身の想い残しをひとつ消すことができたかな」と、笑顔の平泉さん。意外なことに、どれだけ俳優としての経験を積んでも、演じる時はいつも心臓がばくばくしていると言います。
 「いろいろな人生を演じるわけだから、そううまいことばかりはいきませんよね。できるだけその失敗顔を見せないようにしているだけ。もちろんいつも、これがベストというつもりではいるのです。不器用でもいいから、朴訥にぽつぽつ話す中に、きらっと光るものが伝わる、そんな芝居をしたいと思っています。
 今作は、とても心温まる作品になったので、ご家族みなさんで劇場に足を運んでいただき、大ヒットするよう応援してくれたら嬉しいです。そして、是非、映画館で温かい涙をいっぱい流してほしいですね」

 

■プロフィール

俳優/平泉 成

1944年、愛知県出身。1964年大映京都第4期フレッシュフェイスに選ばれ、1966年『酔いどれ博士』で映画デビュー。『書を捨てよ町へ出よう』、『その男、凶暴につき』、『蛇イチゴ』、『花とアリス』、『誰も知らない』、『シン・ゴジラ』、『マイスモールランド』など、様々な作品に出演。映画・テレビドラマ・ナレーターと幅広く活動している。

 

■インフォメーション

「明日を綴る写真館

 全国公開中!

■出演:平泉成  佐野晶哉(Aぇ! group)
    嘉島 陸    黒木瞳/市毛良枝
■企画・監督・プロデュース:秋山純
■配給:アスミック・エース


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