アクティブなシニアライフを応援する情報サイト
芸能人インタビュー
- 私の歌でお客さまが元気になってくれると、嬉しくて私も元気になれるんです! 2025.08.25
-
山本リンダさんのデビューシングル『こまっちゃうナ』が、ポップでキャッチーな楽曲に生まれ変わりました! リメイク版『こまっちゃうな』をリンダさんが魅力いっぱいにうたっています。原曲の作曲家・遠藤実さんとの思い出や歌への思いをお聞きしました。
現代の女の子の気持ちを歌うリメイク版『こまっちゃうな』
山本リンダさんのデビューシングル『こまっちゃうナ』が、新進気鋭のアーティスト(MATZ・芦田菜名子・金子みゆ)によって、完全リメイク! アップテンポなリメイク版を、リンダさんが魅力いっぱいに歌っています。
「とにかく早口で大変でした(笑)。口の中でパチパチ弾けるお菓子のような、面白くて楽しい歌になっています。今の女の子はこんなことを考えているのかな、と思いながら歌いました」
原曲の『こまっちゃうナ』の作曲は、昭和歌謡界を代表する作曲家・遠藤実さん。リンダさんにインスピレーションを受け、初対面後に一気に書き上げたというエピソードが残っています。大ヒットした当時のことをお聞きすると、「どこへ行っても行列ができて、もう本当にありがたくて。お子さんのファンもサイン会にたくさん並んでくれました」と、ファンへの感謝があふれ、涙ぐむ場面も。
デビュー後、ミノルフォンレコードのアーティストとして活動したリンダさん。三船和子さんや千昌夫さん、津山洋子さんといった先輩と一緒に地方を公演でまわることもありました。
「遠藤先生が隣の楽屋におられる時は、皆、静かにしようと気をつけるんですが、お喋りしているうちに声が大きくなってしまって(笑)。公演に先生もいらっしゃると緊張するんですが、嬉しかったですね。ステージで先生はバンドの方を向いて指揮をしながら、途中でパッと歌手の方を見るんです。その視線を感じると、『先生がこっちを見てる! 』と、歌いながらドキドキしました。楽しい思い出です」
歌は3分のドラマ。歌えばいつでもドラマの主人公になれる
1972年、リンダさんは少女から情熱的な大人の女性へとイメージチェンジした『どうにもとまらない』が大ヒット、2度目のリンダブームを巻き起こします。1990年代には、テレビアニメ「ちびまる子ちゃん」で主人公がリンダさんのモノマネをしたり、クラブシーンでも再注目され、第3次リンダブームに。今年でデビュー60周年。ポップスだけでなく、長年シャンソンも歌い、歌への変わらない思いを持ち続けてきました。
「歌は3分のドラマと言われますが、歌うことでいつでもドラマの主人公になれるんです。『こまっちゃうナ』では、初めてのデートにドキドキする女の子。『どうにもとまらない』では、激しくて情熱的な女性。歌詞とメロディーの世界に入って、自分の思いを表現するのが大好きで、ずっと幸せを感じています。それに、お客さまを色んな世界にお連れできるのが嬉しくて。シャンソンを歌う時も、楽しい歌では楽しくなり、悲しい歌では悲しくなり、平和を祈る歌では、私とお客さまで同じ気持ちを共有できるんです」
音楽は本当に大切。音楽を愛する人が増えればもっと違う世界になるはず、と目を輝かせるリンダさんの言葉からは、歌への愛情があふれています。
「高齢者施設で歌うと、皆さんだんだん好きな歌を思い出して、とても元気になるんです。また、以前大ケガをした時は、ケガが目立たないように松葉杖をキラキラにしてたくさんの羽で飾ってステージに立ったことがあるんですが、最初は心配そうに見ていたお客さまも、途中から元気になって一緒に歌ってくれたんです。それが嬉しくて、私も元気になって。音楽ってそういうところがありますよね。素晴らしい楽曲に恵まれ、仕事として長年歌うことができて本当に感謝しています。私の歌や踊りをお客さまが楽しみにしてくださることが、なによりも励みです。できる限り長く続けられるように、健康に気をつけて、頑張りたいですね」■プロフィール
歌手/山本リンダ
1951年福岡県出身。ファッションモデルを経て、1966年『こまっちゃうナ』で歌手デビュー。1972年『どうにもとまらない』が大ヒットを記録し、その後も『狂わせたいの』『狙いうち』など、ヒット曲を出す。1989年シャンソンの祭典『パリ祭』に初参加し、昨年は日本シャンソン館より「殿堂賞」を受賞。現在もテレビ、ラジオ、コンサート、舞台、CM出演、ボランティア活動など幅広く活躍している。
■インフォメーション
2025年版「こまっちゃうな」
【各種配信サービス】
https://lnk.to/LY_KOMACCHAUNA
配信元:STARBASE