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役のバックボーンまで見えるのが僕の理想。上っ面のテクニックには魅力を感じません 2025.10.21
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劇団☆新感線の45周年興行『爆烈忠臣蔵~桜吹雪THUNDERSTRUCK』。その東京公演が11月9日より新橋演舞場でスタートします。キャストには劇団の看板俳優である古田新太さんを始め、向井理さん、小池栄子さん、早乙女太一さんら豪華な面々が揃いました。

 

一流の役者たちが鎬を削る芝居合戦、ここに開幕!

 コンサートばりの音響や照明、豪華な衣裳、ド派手な演出で独特の世界観を構築する劇団☆新感線。記念すべき45周年を飾る演目は幕府による圧政の中、忠臣蔵を上演すべく奔走する熱き演劇人を描いた物語。笑い、歌、踊り、さらにこれまで新感線で上演した作品のパロディ、オマージュも詰め込んだ周年イヤーに相応しい〝おまつり公演”です。
 「やっぱり同窓会みたいな感じですよね。皆さん学生に戻ったようにゲラゲラやっているので、ご本人たちは気づいたら45年なんじゃないかな。それを僕ら客演3人が外から見ている感じです。まあ僕も小池(栄子)さんも(早乙女)太一くんも初めてではないので、すごくリラックスしていますよ」
 新感線への参加は4年ぶり3度目となる向井さん。今回は狂言作者と、芝居を憎む幕府の役人という正反対の2役を演じます。
 「こうして定期的に呼んでいただけると『前回を超えてくれるよね?』と言われているような気がするので、やはりプレッシャーは感じます。ただ、2021年の『狐晴明九尾狩』の時は4・5役というイメージでやったので、切替えに関しては少なくなったなと(笑)。今回も膨大な説明ゼリフがあるので、まずはそれを覚えるのと、長時間の芝居を引き締め直す役目も求められているのかなと思います」
 今や新感線の準劇団員との呼び声も高く、着実に舞台俳優としてのキャリアを積む向井さんですが、その背景には脚本家に対する「申し訳なさ」がありました。
 「映像だけやっていた時、一週間で台本70ページくらい喋ったことがあるのですが、それって生みの親である脚本家からしたらどうなのかと、勝手に申し訳なくなったんです。もっとセリフを大事にしたいなと。もちろん映像が大事にしていないわけじゃないですが、舞台では稽古を含め何百回も同じセリフを言えますからね」

 リアリティを追求し、目指すは「上手い」より「いい」芝居

 「僕にとってセリフ回しの上手さとかはある意味上っ面のテクニックなので、あまり魅力を感じません。それよりも、画面には映らない役のバックボーンが想像できたり、本当にいる人のように見えるのが、いい芝居だと思うんですよね。だから『この役は何が好きで、普段どんなことを悩んでいるのだろう』というのは常に考えますし、役にリアリティを持たせるためにドキュメンタリーを観たりもします。あ、これを芝居でやれたら最高だなと思いながら。ちょっと変な思考回路かもしれませんが」
 淡々と語る言葉の中に垣間見える職人気質な一面。ト書きにない動きも、気になったことはとことん調べます。
 「以前、毒を飲んで死ぬ役をやった時、調べたら呼吸はできるけど酸欠状態で、5~10分かけてゆっくり窒息すると書いてあって。だから飲んですぐウッとなるのは嘘だと思って、喋っている途中に咳を増やしていき、それで倒れる…という風にしたんです。本当は5分くらい続けたかったけど、それは尺的に無理なので…。でも、そうやって死ぬ芝居をした人はあんまりいないんじゃないかな(笑)」
 一方、20年後の理想を伺うと、「もう少し余裕が欲しい」とポツリ。
 「もちろんお芝居は嫌いじゃないですし、生業としては情熱をかけられるものですが、今ほど必死にしがみつかなくても良いくらい余裕があるといいですね。それは経済的にも精神的にも。別に転職するつもりはないですが、もうちょっと趣味とか別の選択肢があってもいいのかなと、40代になって思うようになりましたね」 

 ●HM:宮田靖士 ST:外山由香里

 

■プロフィール

俳優/向井 理

1982年神奈川県出身。06年にドラマ『白夜行』で俳優デビューして以降、ドラマ・映画・CMなどで幅広く活躍。10年にはNHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』で水木しげる役を演じ、一躍注目を集める。舞台にも精力的に出演しており、主な出演作に『狐晴明九尾狩』(21)、『ハリー・ポッターと呪いの子』(22~23)、『ウーマン・イン・ブラック』(24)などがある。

 

 

■インフォメーション

 

 


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