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一期一筆 『リンゴのふるさと』 2022.07.04
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リンゴのふるさとは北国の果て…青森勤務時代に覚えたご当地ソング『津軽のふるさと』の歌い出しである。歌謡界の大御所・美空ひばりが歌っていた。青森はリンゴ王国。一昨年の生産量は約四六万㌧で、国内生産量の六〇・七%を占めた。「つがる」や「ふじ」などの品種は、先人の苦心の結晶と聞いている。

その青森・津軽地方で今、六〇軒程のリンゴ農家が桃の栽培にも乗り出しているという。「えっ」である。背景にあるのは、地球温暖化である。国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構では、二〇六〇年代にはリンゴ栽培の最適地が北海道に移り、愛媛や和歌山県の特産・温州ミカンの最適地も東北まで北上する、と予測している。

このため、農林水産省では一五年に「気候変動適応計画」を策定、各地で栽培品目の転換などを促してきた。青森・津軽地方では、近年の夏場の暑さで、リンゴにやけどのような痕が残る〈日焼け〉のほか、早く熟して実が軟らかくなる被害が発生。一部の農家では〇四年ごろから桃栽培にも乗り出していた。

農水省では、こうした津軽の現状や樹木の高さがリンゴとほぼ同じで、枝の剪定や果実の色付けなど作業の類似点も多いことから、次世代品目の候補として桃に白羽の矢を立てた。

気象庁によると、日本の平均気温は一〇〇年前に比べ一・三度上昇しており、将来は亜熱帯に近い気候が見込まれるという。そう言われると〝津軽の桃〟も現実味が増すが、北国の果ての桃には違和感がある。手前勝手ではあるが津軽は、いつまでもリンゴのふるさとであってほしい。(石井仁・読売新聞東京本社元記者)


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