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人生の伴走者 2022.10.17
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 ストレス解消には時代小説が多かった。気分転換はスパイ小説。人生の先輩たちの生き方をむさぼり読んだのは、行き詰った時だった。40歳代から60歳代半ば頃の読書体験である。本は〈人生の伴走者〉という言葉があるが、まさに本は我が心をいつも整えてくれた人生の伴走者であった。
 それにリラックス効果がもっとも大きかったのも音楽鑑賞や散歩などではなく読書だったように思う。実感している訳ではないが、一説には本を読むことで健康寿命が延びるという研究報告もあるようだ。実りの秋も本番。この秋も読書を楽しみ、〝完熟人生〟への歩みを進めたいと思う。
 まずは、昔読んだ本の再読。齢を重ねることで視点が変わると言われるが、昔読んだ時に読み流していた部分に感銘を受けることもあるし、当時の記憶が呼び覚まされ、脳の活性化にもつながる。それから深遠な人間の生命を説き明かしている仏典『法華経』も、じっくり読み込むつもりだ。
 幸い新聞や本も眼鏡なしで読めるが、老眼鏡が必要で億劫な人は音声で楽しむ〈オーディオブック〉もあるし、大活字本もある。本が苦手な人は絵本がお勧めだ。絵本は子ども向けだと思いがちだが、老いや人との別離など奥深いテーマを扱ったものも数多くある。
 音読やお香、BGMで五感を刺激する読書法も試してみたい。フランスのベストセラー作家であるダニエル・ぺナックの愉快な読書法〈読者の権利10か条〉には、飛ばし読みをする、最後まで読まないなどのほかに読まない権利もあるが、心を豊かに満たしてくれるのは読書。今後も存分に楽しみたいと思う。(石井仁・読売新聞東京本社元記者)


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