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新平の大河ドラマ 2023.12.12
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 大河も始まりは一滴の水。百年前の関東大震災で復興院総裁に就任し、壊滅した首都・東京の大胆な復興計画を立案した後藤新平(1857~1929年)のNHK大河ドラマ化活動。2016年から生誕の地・岩手県奥州市水沢大手町の後藤新平顕彰会が取り組んできたが先月1日、新たに3団体が加わりドラマ化実現をNHK会長に要請した。
 要請書に名を連ねたのは、地元顕彰会をはじめ後藤新平の会(東京都)、須賀川後藤新平の会(福島県須賀川市)、後藤新平の風(愛知県名古屋市)。幕末の下級武士の子で〝読書好きのガキ大将〟だった新平の境遇は明治維新で激変、一気に〝時代の大河〟を歩んだ人物だけに見せ場と教訓に満ちたドラマになるだろう。
 〈苦しみをするなら死ぬほどの苦しみをしたい〉と〝勉強の鬼〟と化した須賀川医学校時代や24歳の若さで名古屋大学医学部の前身の愛知病院長兼医学校長を務めた名古屋時代。官僚として〈国家を治す医師〉を目指し、国内蔓延を防いだ日清戦争帰還兵23万人を対象にしたコレラ防疫大作戦の陣頭指揮や台湾、南満州で発揮した行政手腕…次々と見所場面が浮かんでくる。
 医師、官僚、政治家、都市計画家、社会啓蒙家でありながら次代を担う多くの人材を育てた新平。ドイツ留学時に虎髭から〈とがり髭〉に外見は変身したが、〈一に人、二に人、三に人。人を残して死ぬ者は上だ〉という信念は一貫して変わらなかった。
 NHK大河ドラマは3年後までほぼ決まっており、新平の出番は早ければ27年の66作目。実現すれば生誕170年記念となる。朗報を期待したい。(石井仁・読売新聞東京本社元記者)


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