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元凶は戊辰戦争? 2026.01.19
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 薩長両藩が明治維新の趨勢が決した後に奥羽の諸藩に仕掛けた理不尽な戊辰戦争が、1931年の満州事変と日本を破局に向わせた41年の日米開戦の淵源。歴史小説家・安部龍太郎氏が著書『ふたりの祖国』(潮出版社)で、こんな興味深い〝史眼〟を披瀝している。
 満州事変に深く関与したのは、戊辰戦争で逆賊とされた奥羽諸藩の子弟。関東軍参謀長・板垣征四郎は岩手県岩手町出身だし、同軍参謀で実質的首謀者の石原莞爾は山形県鶴岡、在野の論客・大川周明は同県酒田の出身だった。
 明治政府のもとでは、板垣や石原は有能さと反骨心をうとまれ、常に薩長出身者の後塵を拝する露骨な差別的扱いを受け続けた。満州事変は、そうした仕打ちに対する鬱積した奥羽勢の〝日本乗っ取り事件〟だった節もあるというのが安部氏の深読み史眼である。
 昨年の「2025T&D保険グループ新語・流行語大賞」(『現代用語の基礎知識』選)には「戦後80年/昭和百年」がトップ10に入った。昭和百年というより、幕末から明治、大正時代を含んだ我が国と世界の近現代史を教育現場でしっかり教えるべき時が来ているのではないだろうか。
 日清、日露戦争で連勝した我が国。その慢心が発端となり、関東軍の暴走を許した。兵站や兵器の近代化を無視し続けた軍参謀本部の存在、稚拙な外交交渉など戦争突入への〝失敗学〟の教訓は山ほどある。
 歴史から学ばないツケは大きい。にもかかわらず、我が国民は今も学ぼうとはしていない。戊辰戦争と太平洋戦争開戦。戦争は人の心から始まることも良くわかるはずである。(石井仁・読売新聞東京本社元記者)


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